
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
「んふふ」
何がそんなに嬉しいのか分からないけど
どうにもこのパーカーを着た俺ってのは、相葉さんのツボらしくて
何度か “なんで?“ って聞いても
…教えてくれないんだよね
まあ、多分聞いたところで俺には理解不能な気もするけど
「食べよ」
相葉さんが座るように促して
…素直に座りかけて、思い出した
「ちょっと待って」
不思議そうな相葉さんを横目に、冷蔵庫へ向かう
誕生日まで、後1時間はゆうにあるけど
先取りしてもいいよね
冷蔵庫から取り出した小さな箱
包装見ればケーキだって丸分かりなのに、相葉さん全然分かってなかったっけ
俺が誕生日を忘れてると思ってるのか、はたまたクリスマスだからって最初から諦めてるのか
…どっちだろ
「相葉さん、開けて」
テーブルに置いたそれを、相葉さんの前に差し出したら
「え、何?」
本気で不思議そうな顔
「いいから開けてって」
その顔のまま、相葉さんがゆっくりと包装を外していった
…なんか、俺が緊張してきた
