
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
「え、かず…」
箱を開けた瞬間、相葉さんの目が驚きに変わる
そしてすぐに、俺の顔を見つめた
「まだ1時間前だけど…誕生日、おめでとう」
ちょっと照れるけど、ちゃんと言えた
「かず…」
「前にさ、相葉さん言ってたでしょ?
ケーキがいつもクリスマスだったって
…だから、予約したんだよ」
シンプルだけど、苺の乗った生クリームの小さなホールケーキ
チョコのプレートに書いて貰った
“お誕生日おめでとう まさきさん“
そして大きなろうそくが2本と小さなろうそくが5本
クリスマスケーキじゃなくて
ちゃんとした
バースデーケーキ
「マジで…?覚えてたの?」
「うん」
「ヤバイ、泣きそう」
泣きそう、って言うかさ
相葉さん…もう目が潤んでるよ?
そこまで喜んで貰えたら
ちょっと無理言ってお願いした甲斐があったよ
だってね
2件、断られて
このお店でも、最初は断られたんだ
そこを何とか食い下がってお願いしたんだもん
