
Perfect Romance
第4章 近くて遠い距離
段々と、深く凭れかかってくるにの
引き剥がさなきゃマジでヤバい
でも、ぬくもりが愛しくて離したくない
「大ちゃ~ん…」
俺はどうしようも出来なくて、ついに大ちゃんに泣きついた
「ん?どした?…ありゃ、寝ちゃってる」
酒に強い大ちゃんは
こういう時、本当に頼りになる…と思う
それに、俺の気持ちも良く知ってくれてるから
何で俺が助けを求めたのかも、すぐに分かってくれた
「雅紀、良く耐えたな」
…笑い、堪えてるけど
「…早く助けて、マジでヤバいから」
俺が半分涙目で訴えたら
「翔ちゃん、手伝って」
声が笑うの抑えて震えてるけど、すぐに翔ちゃんを呼んでくれた
当のにのは、ものすごーく気持ち良さそうに眠っている
「どうする?」
大ちゃんが、傍に来た翔ちゃんを見上げた
「え、どうするって…」
"こうするに決まってる "
翔ちゃんは何も迷う事なく
バッシーン!!
……にのの頭を叩いた
