
Perfect Romance
第4章 近くて遠い距離
人付き合いが苦手
一人が気楽でいい
…友達を必要としてない、ってのは今は片隅に置いといて
そんな事を言ってたにのに、グイグイいける訳がない
そうだよ、俺は怖いんだ
ここまで好きになったのは、多分にのが初めてだから
昔みたいに「好きだから」とアプローチが出来ない
いや、周りからしたら今も充分してると言われるけど
本当の最後の一押しが、どうしてもいけないんだ
フラれるのが怖いから
俺の前からいなくなるのが怖いから
あの手この手で、傍にいる方法を考えてる
…それにしても
あの、にのの可愛さは半端なかった
しばらくは思い出すだけでオカズ……じゃなくて
幸せに浸れそう
同時にあの苦しさも思い出すけど
可愛いもんは可愛い
忘れるなんてもったいない!
今度は酒抜きの、何か楽しめるものを捜そう
ありきたりだけど、遊園地なんかどうだろう?
俺の知ってるにのではあんまり "好き " には見えないけど
…誘ってみようかな
