
Perfect Romance
第22章 運命って信じる?
たった3日、…されど3日
近くにいるのと、どこにいるか分からないのはあまりに違いすぎる
『帰ったら連絡するから』
朝イチにかずからメールが届いて
まだ間に合うかと電話を掛けたけど
むなしくコールが鳴り続けるだけで、かずが出てくれる事はなくて
本当に俺との連絡を遮断した事をここで悟った
かずは自分が “こう“ と決めたらまずそれを曲げる事はしない
だから俺は待つしか出来なくて
淡々と仕事だけに打ち込んで、約束の3日間を過ごすしかなくて
…ひたすらかずからの連絡待ち
だから約束の日は朝からそわそわしちゃって
スマホが鳴るたびに表示される違う名前にイライラしちゃって
終いには課長からの電話にまで不機嫌に出てしまい、余計な小言をくらう羽目になった
結局終業時間を過ぎても何の連絡も入らない
家に着いても、鳴ればすぐに出られるようにと風呂場にも…トイレにもスマホを持ち歩くけど
まだ帰れないの?
早く声を聞きたい
たった3日、…されど3日
俺からしたら3ヶ月にも感じるっての
