
Perfect Romance
第22章 運命って信じる?
「ごめん、本当…」
「だからいいんだって。…大ちゃんいたら飛び蹴り喰らいそうだけど、もういないし」
ちょっとふざけて笑って見せる
それに、今は大きな仕事もないし
1日休んだくらいじゃ影響なんかないし
そもそも有休は使う為にあるんだしね
普通に隣に座り直したかずが、改めてこてんと俺に寄り掛かる
「やっぱ…安心する」
そう言って、溜め息をついて
……目を閉じた
「かず?」
「安心したら、眠くなってきた…」
「ほら、やっぱ寝てないんじゃんか」
「うん…ごめん……」
寄り掛かったまま、あっという間に規則正しい寝息に変わる呼吸
何があったのか、知りたくないと言えば嘘になるけど
直接ここに来てくれた事
くっついて安心出来る場所に、俺がなれてる事
それらを考えたら
…今はゆっくりと眠らせてあげたい
起こさないようにそっとかずを抱き上げて
もっと深く眠れるように、寝室へ連れていく
注意深くベッドに降ろしたら
すかさず俺も一緒に入って
かずを抱き締めながら、俺もそっと目を閉じた
