
Perfect Romance
第23章 Perfect Romance
「ホント…?」
『お前に嘘付いても時間の無駄』
翔ちゃんが続けた
『早ければ半年だって』
「そっか…」
『何、嬉しくねぇの?』
「…嬉しいけど、……ねぇ、翔ちゃん」
『ん?』
「何で……かず、スマホも全部解約したんだろ」
ずっと胸にしこりとして残ってた
どうして会社は “休職“ なのに、俺との連絡手段を絶ってしまったのか
本当は…
俺と、終わりにしたかったのかな
『…俺に言われても、分かんないよ』
少しの沈黙の後、翔ちゃんがぽつりと言った
「だよね、…ごめん」
そうだよね
翔ちゃんだって困るよね
『雅紀?』
「はい?」
『…二宮の事、分かってるんならさ』
「……」
『信じてみなよ、アイツを』
「翔ちゃん…」
『二宮も、お前の事大好きだったじゃん』
ー…そうだ
言葉が足りなかった時
お互いに話したじゃん
不安にさせない
不安にならない
だから信じて…って
