
Perfect Romance
第23章 Perfect Romance
「お疲れさまでした」
ちらほらと退社する人達
いつものように、資料を纏めていて
チラ、と時計を見るとちょうど良い時間になってた事に気が付いた
残りは明日でいいか、と散らかった資料を片付ける
自分も椅子に掛けてたジャケットを羽織って
「お先です」
まだ残ってる人達に挨拶して、さっさと会社を後にした
帰り道、コンビニの看板を見て思い出した
そう言えば冷蔵庫、もう何もないや
…日持ちするものでも適当に買っていこうかな
食べなくてもいいんだけど
たまに翔ちゃん達に会うと、痩せたってエライ怒られるから仕方ない
だから味なんかどうでもいい
野菜と肉食ってればとりあえず大丈夫
……食事なんて、胃に納まれば同じなんだから
マンション近くのコンビニで、惣菜を適当にカゴに入れて
切らす事が出来なくなったアルコールを大量に入れて
予想外に重くなった袋を手に、ダラダラとマンションまでの道を歩いた
…星が綺麗だなぁ
こんな夜空は、かずと一緒に見たいなぁ……
気が付けば
やっぱりかずの事ばかり
「ふふ」
自分で苦笑するしかなかった
