
Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
ステージの設営してある小学校のグランドは
既にかなりの人が集まっていて
設置されたパイプ椅子も殆ど埋まっていたから、
後ろの方の空いている席に腰掛ける事にした
席に着く前にまた買ったビールと、焼き鳥を真ん中に置く
ステージ上の、司会者をぼんやりと見つめていたら
「お!見ーっけ♪」
聞き慣れた声が横の方から聞こえてきた
「え?」
「…何か…聞こえた?」
二人同時に声の主を捜す
…あ、来たんだ
思わず笑みがこぼれた
そこに見えたのは
足取りが軽やかになっている櫻井さんと
顔は赤いけど、しっかりした大野さん
「あー、大ちゃんと翔ちゃん!」
相葉さんが嬉しそうに手を振ると
同じように手を振りながら近付いてくる
「やっぱ来てたのかぁ」
そう言って
二人が俺達の後ろの椅子に座った
私服の櫻井さんは、会社でのイメージとまるで違っていて
誰が見ても『優しそうなお兄さん』と言いそうな位、柔らかい雰囲気だった
