テキストサイズ

Perfect Romance

第6章 言えないキモチ


「こんばんは」
…普通に挨拶しただけなのに

「堅苦しいなぁ~」
なんて笑って
櫻井さんは後ろから俺の頭をガシガシする

「あーあ…ぐちゃぐちゃ」
それを相葉さんが苦笑混じりに手櫛で直してくれたら

「いいねぇ…ほのぼのしてて」
今度は大野さんがニンマリと笑って

俺が真っ赤になるのを楽しそうに見つめてくる
…慣れてないんだから仕方ないじゃんか!


「ほら、智
…邪魔しちゃ悪いから行こ!」

そう言いながらも
櫻井さんはひたすら上機嫌で、再び俺に近付くと

「…伝えてやれよ?」
いきなり真顔で、俺の目を覗き込んだ

「あ…、え、は、はい…」
その真剣な顔に頷く事しか出来なくて
コクコクと首を縦に振る

それを見た櫻井さんが、また笑顔に戻ると

「んじゃ、行こう!智」
…大野さんの肩を抱いて、「じゃあね!」とさっさと席を立った


「…何だったのかな」
相葉さんが苦笑いするから

「さあ…?」
櫻井さんの言葉を突っ込まれたくなくて
適当にはぐらかした

ストーリーメニュー

TOPTOPへ