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Perfect Romance

第6章 言えないキモチ


「え?」
ぽかーんとした顔をする相葉さん

…聞こえてなかった

「ごめん、もっかい言って」

「好きなの」
「え、…?」
「ビール、美味しいよね!」
「え、ああ、そうだね」

相葉さんがにっこり笑う


何言ってんの、俺…

「…そうじゃなくて!」
「にの?」

相葉さんの頬を押さえたまま、再度挑戦

「だからね、好き」
…相葉さんが固まる

「…この、焼き鳥」
「もっと買ってこようか?」
「あ、ビールもね❤」


だーかーら!!

違うんだって
俺は一体何をしてるんだ

ただ、きちんと相葉さんに
たった2文字の「好き」を伝えるだけだってのに

けどその2文字が
…本気だからこそ、言えない


「…にの、どうしたの?」
さすがに俺の挙動不審に相葉さんも心配し始めた

そうだよね
俺も訳分かんないもん


でも今しかない
今、言えなかったら

…いつになったら言える?


多分、じゃなくて
本当に相葉さんが「好き」って




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