キラキラ
第1章 アーモンド
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J
(最低だ、最悪だ)
あの日から翔くんの顔をまともにみれない自分がいた。
ずっと、自分のうちにおしこめていた思いなのに、あのキスで何かが変わった。
見てるだけで、そばにいるだけで、幸せだったのに。
あの声で名前を呼んでくれるだけで、一緒に仕事するだけで、充分だったのに。
たまらなく欲張りになってる。
もっと俺だけ見てほしい、もっと俺にだけ笑ってほしい。
……もっと触れたい。
挙げ句のはてに、この間は、単なるドラマのキスシーンごときで、翔くんに見られたくない思いから、メンバーにまで変な態度をとってしまった。
(あー……最低)
大野さんのおかげで事なきをえたけど、次も何かやらかしてしまうんじゃないかと、自分に自信がない。
(俺、こんな面倒なやつだったっけかな……)
ため息をついて、今日の仕事の楽屋の扉をあけた。
「……っ」
中にいた翔くんと、ばっちり目があった。
「早いな。珍しいじゃん」
「……うん、おはよう……」
翔くんはいつもの位置で、いつも通り新聞を読んでる。
見回すと他のメンバーは、まだ来てない。
「雅紀は、ロケがおしてて、ちょっと遅れるって。ニノと智くんは、取材終わってからくるってさ」
「あ……そーなんだ」
ぎこちなく笑って、荷物をおく。
二人きりは……まずい。
俺、今、普通にいれる自信がない……。
J
(最低だ、最悪だ)
あの日から翔くんの顔をまともにみれない自分がいた。
ずっと、自分のうちにおしこめていた思いなのに、あのキスで何かが変わった。
見てるだけで、そばにいるだけで、幸せだったのに。
あの声で名前を呼んでくれるだけで、一緒に仕事するだけで、充分だったのに。
たまらなく欲張りになってる。
もっと俺だけ見てほしい、もっと俺にだけ笑ってほしい。
……もっと触れたい。
挙げ句のはてに、この間は、単なるドラマのキスシーンごときで、翔くんに見られたくない思いから、メンバーにまで変な態度をとってしまった。
(あー……最低)
大野さんのおかげで事なきをえたけど、次も何かやらかしてしまうんじゃないかと、自分に自信がない。
(俺、こんな面倒なやつだったっけかな……)
ため息をついて、今日の仕事の楽屋の扉をあけた。
「……っ」
中にいた翔くんと、ばっちり目があった。
「早いな。珍しいじゃん」
「……うん、おはよう……」
翔くんはいつもの位置で、いつも通り新聞を読んでる。
見回すと他のメンバーは、まだ来てない。
「雅紀は、ロケがおしてて、ちょっと遅れるって。ニノと智くんは、取材終わってからくるってさ」
「あ……そーなんだ」
ぎこちなく笑って、荷物をおく。
二人きりは……まずい。
俺、今、普通にいれる自信がない……。