
キラキラ
第33章 🌟🌟🌟🌟🌟
「サトシ……あん……サトシ……っ」
「カズ……!」
サト……サトシ。
呼べば呼ぶほど愛情が増す。
サトシとは、主に俺が抱かれる側にまわったときの呼び名。
カズという名前同様、ベッドでしか使わない。
だからこそ、俺もサトシも、今まで顔を使い分けられていたのかもしれない。
その名前でしかでない性みたいなのもあるはずだから。
……少なくとも、俺は普段はこんなに我を忘れることなんかない。
大の国にいたころなら、なおさらだ。
「うう……んっ……あ」
サトシに屹立を何度も上下に擦られて、俺は首を振りながら激しく上下に腰を動かした。
「い…やっ…………サトシ……っ」
「カズ……っ」
「も……くる……イくっ…」
「んっ……」
「はぁ……サトシ……っ」
「俺も……っ……出すよっ」
ぐっとサトシに腰をつかまれ、奥の奥まで突き刺された瞬間、俺は目の前が真っ白になり、体の力がふっと抜けた。
「カズ……」
意識が飛んだのはほんの数分だったようで。
サトの柔らかな俺を呼ぶ声に、我にかえった。
隣で寝転び俺を見下ろしてたサトがホッとした表情になる。
「……カズって、最近下になったら意識飛んじゃうの忘れてた。朝まで目が覚めなかったらどうしようって思っちゃった」
「ああ……ごめん」
「ううん……すっごく可愛かったよ」
「そんなことない……」
苦笑して体をおこす。
冷たいシーツに、体がぶるっと震えた。
あたりまえだが、自分もサトも、シーツもびちょびちょのぐちゃぐちゃだった。
