テキストサイズ

キラキラ

第33章 🌟🌟🌟🌟🌟


「あーあ、ってことは、私の勘、はずれだったかぁー」


いたずらっぽく舌をだすカエラが、なんだか意味深で、俺はきょとんと首をかしげてみせた。


「……なにがです?」


するとカエラは、爆弾発言を投下した。



「えー?サトとさ、カズって絶対恋人同士だと思ってたもん」


「…………っ!」


衝撃で、一瞬頭が真っ白になる。


はあ?!
マリウスにも気づかれてるってカズが言ってたけど!

なんでばれてるの??


「……面白い発想ですね」


だからといって、あっさり認めるわけにはいかなくて。
俺は、ひたすらに平静を装って、微笑む。

カエラは口を尖らせて、だってー、と続けた。


「サトはいつもカズを目で追いかけてたし。カズはカズで、王子の座を捨ててまで、やたら大の国に帰りたがるし。……でも、結局ここに残ることにしたんならさ。違ったのかなって」


「……あたりまえでしょう(笑)」


我ながら笑いが乾いてる気がしたけど、ここは押しきる。


俺……そんなにカズばっか見てた?
分かりやすかった?


……心臓が痛いくらい鳴っていた。
めまいがしそうだ。
何食わぬ顔をしてる自分を褒めたいよ……。


ったく……女の勘って怖ぇーーっ!!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ