
キラキラ
第34章 バースト9
「ん……はぁ……ぁ」
「力ぬいて……」
「しょ……ぉ」
目をつぶり必死に呼吸する俺の耳元で、翔の声が低く響き、全身が震えた。
体の一番奥深いところに、翔の熱く脈打つものがゆっくりゆっくりと、埋められてゆく。
時々、浅く抜き差ししながら、少しずつ体が開かれてゆく。
もう何回もしてる行為だけど、慣れるどころか今だに恥ずかしいし、感じるし……で、まともに翔の顔が見れない。
ぐっと、突かれた拍子に理性がとびそうになり、俺は汗だくで首を振った。
「もっ……だめ……っ」
「……挿入れたよ、全部」
下半身がぴたりと重なり。
俺の中が、翔の形に変化してるのが分かる。
お腹のあたりが熱い……。
「ほんと……?」
「ああ……ほんと」
俺に覆い被さる翔が、優しく俺の髪を撫でた。
「大丈夫か」
「……うん」
「ちょっと……ここは狭いな(笑)」
「……もう。だから、言ったじゃん」
今日はベッドではなくソファーに組み敷かれてる。
夕食後、ソファーに並んで座って、映画を見ていたら、そんな雰囲気になっちゃって。
ベッドに行きたいって言ったのに、ここでするのも興奮するだろ、なんて変態スイッチ入った翔に、深いキスをされたら、もう抵抗なんてできなかった。
中途半端に脱がされ、繋がってることが、どうにも恥ずかしい。
いつもみんなでくつろいでる場所で、こんなことをしているのが、信じられない。
「体が痛くなりそうだな」
「……それ、俺の台詞……ぁっ…ちょっと……」
にやりとして言う翔は、折り畳んでいた俺の足を高く抱えあげた。
