
キラキラ
第34章 バースト9
よかった、とニコリと笑われ、そっと抱き締められる。
ホカホカしてる体が熱い。
湯たんぽみたいだ。
そっと下から腕をまわし、ぎゅっと背中を抱いてみた。
吸い付くようなしっとりとした首筋の肌に、ドキドキする。
「んー……布団はやっぱ狭いんだよなぁ……」
翔の独り言と共に。
「わ……」
彼の念動力のチカラで、二人そのままの体勢でふわりと浮いたかと思うと、翔のベッドにそっと寝かされた。
ひやりとしたシーツの感覚。
セミダブルのそのベッドは、客用布団より広いから、……まぁ、つまり抱き合うのに都合がよい。
そのまま上から抱き込まれ、再び唇を塞がれた。
熱い舌が俺の舌を絡めとってゆく。
息つく間も与えないというような、ちょっと強引なそれに、俺はぎゅっと目を閉じて必死で応えた。
「ん……ぅん……」
「…ん……」
チュクチュクなる水音がいやらしくて、からだが熱くなっていきかけてると自覚してきた頃、翔が唇を離した。
そのまま見つめられてる気配に、ぼんやりと目を開けた。
「……ど……したの?」
「……したい」
「…………ダメ」
即座に拒否する。
「いいじゃん」
「ダメ。かずがいるし、智さんも帰ってくる」
「お前が声ださなきゃいいんだ」
「無茶いわないでよ……」
言いながらさわさわとTシャツのすそから指をいれてくるものだから身を捩って抵抗した。
