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キラキラ

第6章 いっぱい  ~hungry ~

「キャプテーン! 一人新人ゲットしましたー!」

マサキがでっかい声で叫びながら、俺を連れて歩いていく先は、迫力満点の上級生軍団。

体はでかいわ、目力すげーわ、ちょっとまだ距離をおいておきたい。

なのに、マサキは、俺をひきずるように、ずんずんすすんでゆく。

マサキに肩を抱かれてると言う事実だけで、頭が爆発しそうなのに、マジやめてくれ!

俺の顔は、相当ひきつっていたんだろう。

その輪の中心にいる、一見優しそうな雰囲気を醸し出してる人が、俺を見て、おかしそうに目を細めた。

「相葉?その子、怯えてないか?」

「へ?」

マサキは、俺から体をはなし、俺の顔をまじまじと見つめてきた。

だから、それもやめろって!!

マサキに、真正面からみられると、どうしていいか分からなくなる。

「え、でも入部希望だよね?」

「……はい」

当たり前のように、問われるから、反射的に俺もコクリと頷いた。

………見学を、すっとばして、もう入部の話になってる。

いや、入るけど。

………マサキ、ゴーイングマイウェイすぎるぞ。

「ほら。入るって」

マサキが、嬉しそうに言う。

「……無理矢理言わせてねえか?」

体は小さいが、Tシャツの袖からのぞく腕がとんでもなく筋肉質な人が、くくっと笑った。

「まあ、いいや。入学式の次の日から来るなんて、なかなかやる気があっていいじゃん」

さっきの、優しい顔をした人が、細い目をさらに細めて言う。

「名前は?どこの中学?」

「あ………二宮和也です」

出身中学を告げると、後ろから、「あ」という声があがった。

イケメンが、俺を指差して、大きな目を見開いた。

「知ってる!」

「え?」

「制服だから、分からなかったけど。ほら、雅紀の中学の応援行ったじゃん。夏!そんとき」

「あ………ああっ!あのちっさいやつか!」

は?ちっさいって…………。

「何?知り合いか?」

マサキとイケメンだけで分かりあってるから、細い目が、たずねる。

………なんだよ?

「いや、俺たちで、個人的にチェックしてた選手なんです。たまたま試合を見たんだけど、すげえゲームメイクしてましたよ」

マサキの口から信じられない言葉。

マサキが俺のことを見てた………だって?







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