キラキラ
第6章 いっぱい ~hungry ~
***** ***** *****
「今日は、二年と一年で、対抗戦してみようか」
キャプテンがいう。
やった………!
やっと、相葉先輩と、試合できる!
俺は、色めき立つ。
他の一年は、ええ……マジで??っていう雰囲気をガンガンにだしてるけど。
こんな、ラッキーなことないじゃん。
俺は、にやける顔を必死で隠してポーカーフェイスを保った。
予想どおり、相手は相葉先輩と櫻井先輩がでてきた。
「一年、二宮入れ」
「はい」
小走りで、コートにでる。
目の前にたつ、二人がとてつもなく大きくみえる。
「全力で来いよ?」
相葉先輩が言うから、はい、と頷いてみせた。
櫻井先輩が、「なんか、二宮は、こえーな………」って肩をすくめた。
ジャンプボールで試合開始。
タップされたボールは、二年に渡る。
すぐ、相葉先輩に渡ると思ってマークしてたら、反対側にパスがいった。
舌打ちして、周りに視線をめぐらせながら、相葉先輩をおいかけた。
二年チームは、櫻井先輩もいる。
一年の他の連中じゃ、実力の差は歴然だ。マークしきれないまま、振り切られ、櫻井先輩に、次々ゴールをきめられる。
……くそっ
息を整えながら、
「おい。おまえ、絶対、櫻井先輩から離れんな」
俺は、たまらず、一番ましなヤツに指示を出した。
「つぎ、速攻な」
別の同級生の肩をたたき、走って、相葉先輩のもとにいく。
「なかなかやるね」
相葉先輩がニヤリと笑った。
でも、相葉先輩なら、こんなもんじゃないはず。俺を振りきるくらいなんてことないんじゃないか?
………ちょっと手を抜いてるな。
見てろ。
「逆転します」
にやりと宣言してやった。
少しずつ、上級生のスピードについていけるようになってきた。
他の一年連中にも、細かく指示しながら、コートを駆け回る。
もちろん俺は、相葉先輩からはなれないけど。
この学校のバスケ部に入ろうと思うだけあって、みんな本当は各学校でそこそこやってきてるやつばかりだから、歯車さえ噛み合えば、上級生に好き勝手させねえよ。
そんな気持ちも同級生に伝わるようで、緊張ぎみだったやつらの動きも、少しずつ変わってきた感じ。
「今日は、二年と一年で、対抗戦してみようか」
キャプテンがいう。
やった………!
やっと、相葉先輩と、試合できる!
俺は、色めき立つ。
他の一年は、ええ……マジで??っていう雰囲気をガンガンにだしてるけど。
こんな、ラッキーなことないじゃん。
俺は、にやける顔を必死で隠してポーカーフェイスを保った。
予想どおり、相手は相葉先輩と櫻井先輩がでてきた。
「一年、二宮入れ」
「はい」
小走りで、コートにでる。
目の前にたつ、二人がとてつもなく大きくみえる。
「全力で来いよ?」
相葉先輩が言うから、はい、と頷いてみせた。
櫻井先輩が、「なんか、二宮は、こえーな………」って肩をすくめた。
ジャンプボールで試合開始。
タップされたボールは、二年に渡る。
すぐ、相葉先輩に渡ると思ってマークしてたら、反対側にパスがいった。
舌打ちして、周りに視線をめぐらせながら、相葉先輩をおいかけた。
二年チームは、櫻井先輩もいる。
一年の他の連中じゃ、実力の差は歴然だ。マークしきれないまま、振り切られ、櫻井先輩に、次々ゴールをきめられる。
……くそっ
息を整えながら、
「おい。おまえ、絶対、櫻井先輩から離れんな」
俺は、たまらず、一番ましなヤツに指示を出した。
「つぎ、速攻な」
別の同級生の肩をたたき、走って、相葉先輩のもとにいく。
「なかなかやるね」
相葉先輩がニヤリと笑った。
でも、相葉先輩なら、こんなもんじゃないはず。俺を振りきるくらいなんてことないんじゃないか?
………ちょっと手を抜いてるな。
見てろ。
「逆転します」
にやりと宣言してやった。
少しずつ、上級生のスピードについていけるようになってきた。
他の一年連中にも、細かく指示しながら、コートを駆け回る。
もちろん俺は、相葉先輩からはなれないけど。
この学校のバスケ部に入ろうと思うだけあって、みんな本当は各学校でそこそこやってきてるやつばかりだから、歯車さえ噛み合えば、上級生に好き勝手させねえよ。
そんな気持ちも同級生に伝わるようで、緊張ぎみだったやつらの動きも、少しずつ変わってきた感じ。