
キラキラ
第35章 屋烏之愛
イッちゃった……
呆然としながら、はぁ……はぁ……と、息を弾ませてると、松本が俺に優しくキスをした。
「……はぁ……すごく可愛かった。カズ」
囁かれて、顔が真っ赤になる。
急激に現実に引き戻された。
お互いポロシャツは着てるけど、下半身は裸で。
首をひねり、恐る恐る視線を下にやれば、生々しく絡み合ったからだの間で、松本の手によってくっついた二人のモノがみえた。
松本のでっかいそれに、ちょっとひく。
あんなん……絶対入んないじゃん。
今後、体を繋げることはあるかなぁ……と、若干しり込みしていると、松本が精液にまみれてる手を、ぬるっと動かした。
「んっ……」
敏感になってる体が、即座に反応する。
松本はそのまま、グチュグチュ手のひらに力をいれたり緩めたりして、煽ってきた。
「……もっかいいい?」
「えっ……」
「俺……まだ出るわ」
「いや……まって」
「カズ」
「待って、待って……あっ」
「……可愛い……」
その松本の手つきに否応なく流されていきそうで、俺は思わず、怒鳴った。
「じ……潤!!」
「お」
目を見開いた松本が動きをとめる。
「そんなに自分勝手すると、もう二度目はないよ……!」
恥ずかしさのあまり口走っただけだけの台詞。
だけど、松本はなぜだか嬉しそうに頷いた。
「……そうだな。それは困る」
そういって、手を離し、そのかわりに再び優しくキスをしてきた。
柔らかな唇に優しく啄まれながら、俺は、ふふ……と微笑んだ。
松本を、潤って呼んじゃった。
なんだかくすぐったくて……幸せだった。
