
キラキラ
第36章 バースト10
「…合体完了」
「バカ…言い方」
唇を離した俺の第一声に、潤は汗まみれの顔で、あきれたように笑ってみせた。
…笑えるなら大丈夫か…
俺は潤の背中を抱き、その肩口に口づける。
「…きついか」
「ん…大丈夫…それより熱…ああっ」
トンと突き上げてやると、潤はしがみついてる腕に力をこめて、切なく喘いだ。
「…や…もう…これ」
「感じるだろ?」
「深す…ぎ…ぁ」
続けざまにトントン突き上げてやると、潤は俺にしがみついて、声をあげる。
「可愛いな…おまえは」
「もう…そんなん知らない…」
「愛してる…」
「…あ…俺…も」
首を振って快感を訴える潤は、めちゃくちゃそそる。
俺はわざと揺らし続けながら、肩やうなじにキスを繰り返した。
潤はそのたびに体を震わせ、素直な反応をみせた。
「しょう…」
「ん…?」
「もう…俺…」
切羽詰まったような声に目をおとせば、向かい合わせになってる俺との間。湯のなかでゆらゆらと刺激を欲している潤のものがみえる。
「…元気だな」
「だって…!」
「気持ちいいか…?」
「…ん…気持ち…い…ん」
頷く潤の後頭部をささえ、俺は深く口づけた。
やがて、薄暗い静かな浴場に、パシャリパシャリと、湯をかき混ぜるような音と、二人ぶんの息を弾ませる音が響いた。
