キラキラ
第7章 ナチュラル
********************************************
J
なんだか、不機嫌になってしまった翔くんは、収録ではそんな素振りはみせなかったけど、終わって楽屋に戻ってきてからの、俺への態度は、あからさまだった。
チラリともこちらをみず、帰り支度をしてる。
ときどき、相葉くんの相手をしつつ、にのに声をかけつつ。
リーダーが、あーあ、という顔をして、同じく帰り支度をしている俺の隣に来た。
「怒らせたね」
「………誰のせいだよ」
恨みがましく、こそっと呟くと、リーダーは含み笑いしながら、首をふった。
「おまえだろ。俺はなんもしてねぇもん」
「きっかけつくったのは、リーダーだろ」
「地雷踏んだのは、おまえ」
あっさり切り捨てられ、リーダーを恨みがましく睨んでやる。
おかしい。最初に怒ってたの、俺だよね?
なんでこうなってんだよ?
ブツブツいいながら、カバンにスマホや雑誌を乱暴に放り込む。
そんな様子を、じっと見ていたリーダーが、ふと思いついたように、口を開いた。
「今日は?おしまい?」
「うん」
「翔ちゃんは?」
「終わり」
本当だと、このまま一緒に俺のマンションに一緒に帰る予定にしてた。
あの様子じゃ、拒否られそうだけど。
あーあ………ただでさえ一緒に過ごす時間少ねぇのに。
「松潤にお願いがあるんだ」
リーダーがいたずらっぽい顔をして、ふふっと小首をかしげた。
悪い顔。
………なに?
「翔ちゃんは多分、お前には言わないから……てか、言えないから」
リーダーがそう前置きして切り出したお願いは………。
「え……」
しかし、リーダーの話を全部聞き終わる頃には、ちょっとその気になってきて、頭でプランを組み立てる俺がいた。
こめかみをコリコリかいて、視線をさまよわす俺に、リーダーは、可愛くとどめをさした。
「ね?お願いだよ?」
「………善処します」
サラリとしめられた話の中身は、ヘビー級。
でも、これ………さらに翔くん怒らせないだろうね??
すこし心配。
視線を感じ、顔をあげると、帰り支度を終えた翔くんが、じっとこっちを見てる。
あ。一緒に帰る気はあるんだ。
それだけで嬉しくなる俺は、やっぱり翔くんバカなんだろう。
出口にむかう翔くんに続いて、俺も歩き出した。
J
なんだか、不機嫌になってしまった翔くんは、収録ではそんな素振りはみせなかったけど、終わって楽屋に戻ってきてからの、俺への態度は、あからさまだった。
チラリともこちらをみず、帰り支度をしてる。
ときどき、相葉くんの相手をしつつ、にのに声をかけつつ。
リーダーが、あーあ、という顔をして、同じく帰り支度をしている俺の隣に来た。
「怒らせたね」
「………誰のせいだよ」
恨みがましく、こそっと呟くと、リーダーは含み笑いしながら、首をふった。
「おまえだろ。俺はなんもしてねぇもん」
「きっかけつくったのは、リーダーだろ」
「地雷踏んだのは、おまえ」
あっさり切り捨てられ、リーダーを恨みがましく睨んでやる。
おかしい。最初に怒ってたの、俺だよね?
なんでこうなってんだよ?
ブツブツいいながら、カバンにスマホや雑誌を乱暴に放り込む。
そんな様子を、じっと見ていたリーダーが、ふと思いついたように、口を開いた。
「今日は?おしまい?」
「うん」
「翔ちゃんは?」
「終わり」
本当だと、このまま一緒に俺のマンションに一緒に帰る予定にしてた。
あの様子じゃ、拒否られそうだけど。
あーあ………ただでさえ一緒に過ごす時間少ねぇのに。
「松潤にお願いがあるんだ」
リーダーがいたずらっぽい顔をして、ふふっと小首をかしげた。
悪い顔。
………なに?
「翔ちゃんは多分、お前には言わないから……てか、言えないから」
リーダーがそう前置きして切り出したお願いは………。
「え……」
しかし、リーダーの話を全部聞き終わる頃には、ちょっとその気になってきて、頭でプランを組み立てる俺がいた。
こめかみをコリコリかいて、視線をさまよわす俺に、リーダーは、可愛くとどめをさした。
「ね?お願いだよ?」
「………善処します」
サラリとしめられた話の中身は、ヘビー級。
でも、これ………さらに翔くん怒らせないだろうね??
すこし心配。
視線を感じ、顔をあげると、帰り支度を終えた翔くんが、じっとこっちを見てる。
あ。一緒に帰る気はあるんだ。
それだけで嬉しくなる俺は、やっぱり翔くんバカなんだろう。
出口にむかう翔くんに続いて、俺も歩き出した。