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キラキラ

第7章 ナチュラル

潤の反応に、ちょっと調子にのってみる。

キスをしながら、ゆらりとシンクによりかかった潤にそのまま体重をかけ、後退りできないようにおさえこみ、………舌を差し込んだ。

「………んっ………」

お。

鼻にぬける甘い声をあげた潤に、こんな反応してくれるんだ、と、嬉しくなり………、いつも自分がされるように、差し込んだ舌で潤の口内を蹂躙する。

「………っ………ん………は」

眉間にしわをよせて、懸命に俺のキスに応えてる潤が、いとおしい。

そして。

水音を響かせてキスしてるうちに、高まってくる熱。
俺は、腰を潤にすり寄せた。

「んっ………翔く………」

抵抗されるように、俺の首からおろした腕で、胸を押し戻しかけられたから、素早く潤のうしろ髪を軽くひっ張り、上向けた口にさらに深く舌をねじこんだ。

「はっ………んんっ………あ」

潤の息があがってきた。
潤んだ瞳が、苦しげに歪む。

俺は、潤の声に眼差しに煽られ、舌で歯列をなぞりながら、あいた左手を、潤のシャツの裾から中に滑り込ませた。


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ダメだダメだダメだ………!

こんなのプラン外だ。
俺が流されちゃいけないんだ。

翔くんのキスに応えながら、必死で自分を繋ぎ止める。
冷静になれ、と頭では思う。
なのに、ぐんぐん高まってくる熱と、波のようにおそってくる快感で、思わず吐息がでる。

「………ん………っ」

ああ、また………っ

なんだよ………っ 翔くん、キスうまいじゃんか………っ

だって俺の予定では、翔くんから誘われた形にして、今日は夜をともにするはずだった。
拙いキスを正して、抱きしめかたを教えて。
翔くんを、リーダーのいう、オトコにするけど、心理的には、こっちが支配し続ける予定だった。

キスは奪われても主導権は奪われちゃだめなんだって。

なのに。

翔くんの、指がシャツのすそから、するりと入ってきた。

ダメだ!
それはアウト!!

俺は、全力で翔くんの左手に手を伸ばし、阻止した。

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