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キラキラ

第7章 ナチュラル

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S


潤が可愛い。

いつも、俺をカッコよくリードしてるやつと同一人物とは思えない。

組み敷いた潤を見下ろす。

不安な瞳で見上げてくる様が、自分にこんな感情があったのか、と思うような支配欲を満たす。

しばらく離れていた、雄の感情に戸惑いながらも
惚れてる相手が、自分の行動によって気持ちよくなってくれているのに興奮した。

もっと、したい。

もっと、気持ちよくしてあげたい。

「………潤」

「ね、そんな、カッコよくなんないでよ………」

「………もうちょっとしてみていい?」

「………なにすんの」

掠れた声で、不安そうに問いかけてくるから、ん?と言って、右手で潤の頬を触り、左手で敏感な部分をさすりあげた。

「………んあ………っ」

「………可愛い」

「やめっ…………」

身をよじって、足をとじようとするから、クスッと笑って、足の間に体を割り込ませた。

そして、そのまま潤のベルトに手をかける。  

「………ストップ!」

「できない」

焦ったような声をあげる潤を無視して、カチャカチャと音をならしてベルトを外す。

「待ってって!」

「だめ」

手早く前をあけて、手を中に滑らしたら、潤の体がピクリとはねた。

「…………っ………」

下着ごしに、形をかえた熱いものが触れる。
さわさわと触ると、ギュッとまた固くたちあがった。

「………はっ……翔くんっ………」

「潤………」

囁いて口づけた。

んんっ………と言って、顔を歪めた潤は、次の瞬間、俺の唇を振り切って、力一杯体を反転させた。

一瞬で、体勢が逆になった。

はあっ………はあっ………と息をつきながら、いつもの体勢に安堵の表情をうかべる潤。

俺は、あーあ、残念、と思いながら、にやっと笑って潤を見上げた。

「あぶね………翔くんやりすぎ」

「えー、イカしてやる気だったのに」

「また今度ね」

潤が俺を抱きしめた。

「翔くんが、カッコいいのはよーく分かったから。あの役、完璧にできるから安心しなよ」

「………え。そう?」

「うん。超ドキドキしたよ」

「そっか………良かった」

笑顔になる俺に、潤は甘い甘いキスをおとしてきた。



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