キラキラ
第1章 アーモンド
********************************************
J
野暮用なんて、嘘だった。
こんな翔くん、一人で帰せるわけない。
翔くんは、必死で取り繕ってたけど、マシになってきてたとはいえ、まだまだ顔色は、青白い。
いつもの、トークも全然で、何回かヒヤリとした。
俺も出来る限りのフォローはしたつもりだけど。
翔くんの言うとおり、リーダーやニノなんかも気がついてただろうな。
「いいよ、一人で帰れるって」
「そんなんで、車、運転する気?」
「……全然できるよ」
「じゃあ、聞くけど。翔くん、今日昼メシ食った?」
「…………食ったし」
「今時の女子高生より食ってねえって。俺、見てたもん」
「…………」
「今、すげぇしんどい顔してる。運転なんかしたら、絶対に事故するよ」
必死だった。
「……じゃあ、タクシー使うよ」
「タクシー使うくらいなら、俺の車乗ったらいいじゃん」
「…………」
「違う?」
「…………分かったよ」
「決まり」
どうせ、明日の予定も、この局からだった気がする。
翔くんの車は、駐車場に置いていっても、大丈夫だろう。
朝は、俺か、マネージャーが迎えにいけばいい。
J
野暮用なんて、嘘だった。
こんな翔くん、一人で帰せるわけない。
翔くんは、必死で取り繕ってたけど、マシになってきてたとはいえ、まだまだ顔色は、青白い。
いつもの、トークも全然で、何回かヒヤリとした。
俺も出来る限りのフォローはしたつもりだけど。
翔くんの言うとおり、リーダーやニノなんかも気がついてただろうな。
「いいよ、一人で帰れるって」
「そんなんで、車、運転する気?」
「……全然できるよ」
「じゃあ、聞くけど。翔くん、今日昼メシ食った?」
「…………食ったし」
「今時の女子高生より食ってねえって。俺、見てたもん」
「…………」
「今、すげぇしんどい顔してる。運転なんかしたら、絶対に事故するよ」
必死だった。
「……じゃあ、タクシー使うよ」
「タクシー使うくらいなら、俺の車乗ったらいいじゃん」
「…………」
「違う?」
「…………分かったよ」
「決まり」
どうせ、明日の予定も、この局からだった気がする。
翔くんの車は、駐車場に置いていっても、大丈夫だろう。
朝は、俺か、マネージャーが迎えにいけばいい。