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キラキラ

第1章 アーモンド

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J


野暮用なんて、嘘だった。

こんな翔くん、一人で帰せるわけない。

翔くんは、必死で取り繕ってたけど、マシになってきてたとはいえ、まだまだ顔色は、青白い。
いつもの、トークも全然で、何回かヒヤリとした。

俺も出来る限りのフォローはしたつもりだけど。

翔くんの言うとおり、リーダーやニノなんかも気がついてただろうな。


「いいよ、一人で帰れるって」

「そんなんで、車、運転する気?」

「……全然できるよ」

「じゃあ、聞くけど。翔くん、今日昼メシ食った?」

「…………食ったし」

「今時の女子高生より食ってねえって。俺、見てたもん」

「…………」

「今、すげぇしんどい顔してる。運転なんかしたら、絶対に事故するよ」

必死だった。

「……じゃあ、タクシー使うよ」

「タクシー使うくらいなら、俺の車乗ったらいいじゃん」

「…………」

「違う?」

「…………分かったよ」

「決まり」

どうせ、明日の予定も、この局からだった気がする。
翔くんの車は、駐車場に置いていっても、大丈夫だろう。
朝は、俺か、マネージャーが迎えにいけばいい。

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