キラキラ
第37章 寵愛一身
背中を何かがかけ上がる感覚。
思わず、目をつぶる。
「……どうした」
「ぁ……ビリビリ……して」
「……痛いのか?」
「そうじゃ……なくて……」
気持ちいい……のかな
目を開けて小さく言ったら、松本は、とても嬉しそうな顔をした。
見上げる松本の顔は、紅潮してて、汗が浮いてて……目眩がするほど色っぽい。
俺が可愛いとかいうけど。
あなただって、相当だよ……
いとおしい気持ちが沸き上がる。
思わず、首に腕を巻き付け、ぐいっと引き寄せて、こちらからチュッとキスをしかけた。
松本は目を丸くして、俺をみつめる。
それも、あまりに見られるから、なんだか恥ずかしくなって、俺は、目をそらせた。
「……なん……ですか……」
「……カズから……キスしてくれた」
「……したかったんです」
「嬉しい……」
「…………」
「もう一度して」
「やです」
覆い被さる松本に、クスクスと笑ってみせた。
繋がったままの体で、むつみあうこの時間が、恥ずかしくて……幸せだと感じた。
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