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キラキラ

第38章 バースト11


待ち合わせ場所に到着すると、潤は既に人待ち顔で立ってる。
遠くからその姿を認めて、内心苦笑いだ。

俺が言うのもなんだが……年下ながらいい男だ。

これがイケメンです、というお手本のような顔立ち。
太い眉はキリリとしていて、そのしたのビックリするような大きな瞳は、キラキラしていて。

まじで本人が自覚する以上に虫がつくだろう。

今も、遠巻きに、女子高生たちが隠し撮りなんかしようとしてる。


…………


俺は軽くチカラをとばし、スマホの電源をおとしてやった。
女子高生たちは、あれ?とかいいながら大慌てでいじってる。



……我ながら何やってんだか。


自分のしたことにあきれながら、潤に歩み寄る。

今まで、そこそこ可愛らしい女の子とたくさん付き合ってはきたけれど、こんな嫉妬めいた気持ちをもつなんて……潤が初めてだ。

それだけ、こいつにハマってるってことだな。

俺の姿を見つけるなり、弾けるような笑顔になった潤に、軽く手をあげた。

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