
キラキラ
第8章 バースト
***** ***** *****
高そうなマンションの最上階のベランダに降り立つ。
フワフワとしてた身体に、再び重力がかかった。
「立てる?」
「…………ああ」
だいぶ感覚ももとにもどっていて、身体は重いが自力で立てた。
「………なんでベランダ?」
「そんなボロボロな姿で、正面玄関から入りたくないだろ?」
「………」
俺は、引きちぎられたシャツの前をぎゅっと握った。
「大丈夫。着替え貸すよ」
とそいつは言い、カラカラと、ベランダの扉をあけた。
なんか、タケコプターで帰ってきた、某ネコ型ロボットみたいだな、と思いながら、部屋に足を踏み入れる。
「じゅん~~~っ!!!」
「へっ???!」
泣きながら飛びついてきたのは、ここにいるはずのない男。
「ごめんな!俺が巻き込んどいてっ!一人で逃げてっ」
そんな趣旨の言葉を、涙と鼻水と嗚咽混じりにぐずぐず言って抱きついてくるから、思わず笑顔になった。
ヨシヨシと背中をさすってやる。
「雅紀………無事で良かった」
「ごめんな、潤……っ」
「……いいんだよ。俺は、大丈夫」
号泣する雅紀をたしなめながら、なぜ、雅紀が、ここに?という当たり前の疑問がわく。
顔をあげると、部屋には、優しい笑顔をしてこちらを見守るさっきの奴の他に、あと二人いた。
一人は、色の白い華奢な………オトコ?だろうか。白いシャツに、デニム姿で、ソファーに足を抱えて座ってる。涼しい目元が神経質そうな、俺と同世代な感じの男。
もう一人はカウンターキッチンのスツールに座りコーヒーを飲んでる柔らかな空気をまとう男。
優しいタレ目が、穏やかな印象だ。
腕まくりしたシャツとちょっとゆるめたネクタイ姿は、帰宅した社会人?
「感動の再会、だね」
タレ目がくすっと笑って言った。
声も優しい人だ。
「きみシャワー浴びといで。ひどい格好してる」
「え………でも」
「翔の着替えがあるから大丈夫。なあ?翔?」
さっき俺を助けにきてくれたやつ。
翔って言うんだ………。
タレ目の言葉に、奥の部屋から翔が考える仕草をしながら、服を持ってきた。
「うん。ちょっと丈が短いかもしんねぇけど。ジャージならいけそう」
はい、と着替えを持たされて、バスルームに向かい背中を押された。
………初対面のやつの家で風呂?!
高そうなマンションの最上階のベランダに降り立つ。
フワフワとしてた身体に、再び重力がかかった。
「立てる?」
「…………ああ」
だいぶ感覚ももとにもどっていて、身体は重いが自力で立てた。
「………なんでベランダ?」
「そんなボロボロな姿で、正面玄関から入りたくないだろ?」
「………」
俺は、引きちぎられたシャツの前をぎゅっと握った。
「大丈夫。着替え貸すよ」
とそいつは言い、カラカラと、ベランダの扉をあけた。
なんか、タケコプターで帰ってきた、某ネコ型ロボットみたいだな、と思いながら、部屋に足を踏み入れる。
「じゅん~~~っ!!!」
「へっ???!」
泣きながら飛びついてきたのは、ここにいるはずのない男。
「ごめんな!俺が巻き込んどいてっ!一人で逃げてっ」
そんな趣旨の言葉を、涙と鼻水と嗚咽混じりにぐずぐず言って抱きついてくるから、思わず笑顔になった。
ヨシヨシと背中をさすってやる。
「雅紀………無事で良かった」
「ごめんな、潤……っ」
「……いいんだよ。俺は、大丈夫」
号泣する雅紀をたしなめながら、なぜ、雅紀が、ここに?という当たり前の疑問がわく。
顔をあげると、部屋には、優しい笑顔をしてこちらを見守るさっきの奴の他に、あと二人いた。
一人は、色の白い華奢な………オトコ?だろうか。白いシャツに、デニム姿で、ソファーに足を抱えて座ってる。涼しい目元が神経質そうな、俺と同世代な感じの男。
もう一人はカウンターキッチンのスツールに座りコーヒーを飲んでる柔らかな空気をまとう男。
優しいタレ目が、穏やかな印象だ。
腕まくりしたシャツとちょっとゆるめたネクタイ姿は、帰宅した社会人?
「感動の再会、だね」
タレ目がくすっと笑って言った。
声も優しい人だ。
「きみシャワー浴びといで。ひどい格好してる」
「え………でも」
「翔の着替えがあるから大丈夫。なあ?翔?」
さっき俺を助けにきてくれたやつ。
翔って言うんだ………。
タレ目の言葉に、奥の部屋から翔が考える仕草をしながら、服を持ってきた。
「うん。ちょっと丈が短いかもしんねぇけど。ジャージならいけそう」
はい、と着替えを持たされて、バスルームに向かい背中を押された。
………初対面のやつの家で風呂?!
