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キラキラ

第39章 バースト12


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「翔ー!まぁ、ますますイケメンになって!父さんそっくりね!」

「しーっ、母さん声がでかい!」

「あら、そう?」


人目をはばからず、大きな声でほめちぎる母を、俺は、苦笑してたしなめる。

ホテルのロビーで久しぶりに出会った両親は相変わらずパワフルだが、なんだか以前より小さく見えた。
そう呟くと、


「違うぞ。単にお前が大きくなったんだよ」


父さんが、そう言って嬉しそうに目を細めた。
父さんからふわりと香るタバコの匂いは、昔とかわらなくて、吸う銘柄は変わってないんだな、と、ぼんやり思う。


「……そうかな」

「智、完全に抜かされてるじゃないの」

「はは……まぁね」


母さんのからかう言葉に、智兄が頭をかいた。


「ここの最上階のレストランを予約してるのよ」


言いながら、母さんは、腕時計に目を落としてホテルの入口を振り返る。
何気なくつられてそちらを見ると、清楚な水色のワンピースをきた女性がこちらに歩み寄ってくるのがみえた。


「あ、カホちゃん、こっち」


母さんが手を振った。


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