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キラキラ

第10章 100パーセント

それでも、勢いでこの場で行為に及んではまずいな、と思ったのか。
、翔くんは俺に軽く口づけをひとつ落とし、やや乱暴に俺の腕をとり、早足で寝室にむかった。

ぐいぐいと引っ張られ、つんのめるように後をおう。

「しょ、翔くん…………?」

無言な翔くんに不安になり、小さく声をかける。

翔くんは、寝室につくと、ベッドの真ん中に俺を座らせ、そのままふわりと押し倒した。
視界がひっくり返り、マットのスプリングに背中が軽くはずむ。
視界にうつるのは、翔くんのちょっと余裕のない顔。
翔くんは、じっと俺を見つめ、

「…………今日のおまえ、なんかヤバイ」

そういって貪るような口づけをしてきた。
息もできないくらいに激しく。

「んっ…………んっ」

求めてくれるのが嬉しくて、俺は、腕を翔くんの背中に回した。
翔くんは、角度をかえては、舌でかきまわし、俺を翻弄する。

クラクラした。

翔くんは、キスをしながら自分の固くなったものを俺にくっつけて腰をゆらした。

「…………っ」

刺激に腰が浮く。

再びたちあがった俺も、翔くんのも、先走る蜜で、とろとろだ。
翔くんはキスをしながら左手でまさぐるように自分と俺を同時に握りこんだ。

「…………うっ…んあっ!」

すごい刺激に、思わずキスをしながら口が開く。
唾液にまみれた俺の口元を、逃げさせまいとばかりに、翔くんが乱暴に深く塞ぎ直した。

「……ん…っ…んっ!」

鼻から甘い声がぬける。

翔くんは握りこんだ手をやわやわと動かした。
二人分の蜜で、滑りがいい。
信じられないくらい気持ちいい。

主導権とられてるというだけで、こんなにも感じかたに違いがでるのか。

遠慮がちだった俺も、大きく足が開いていく。

もっと触ってほしい。
もっと求めてほしい。

翔くんの唇が俺の首筋に移動した。

「………ふ…あっ……んっ」

自分のものとは思えない喘ぎ声に、一瞬驚くが、快楽に流される方を選んでしまう。

突如首にピリッとした傷み。

俺の鎖骨のあたりを舐めながら翔くんが、照れ笑う。

「わりい。あんまり、おまえが色っぽいから、跡つけちまった」


「……はっ……?」


それは、まずいだろ…………!


「…………しばらくシャツのボタンあけすぎんなよ」

いたずらっぽく翔くんが胸の尖りを吸った。


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