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翔くんが尖りに吸い付きながら、俺と翔くんをまとめて、こすりあげた。
頭がしびれるような快感に、喘ぐ声がとまらない。
額から汗が流れおちてくる。

「ああっ………やっ……あっ」

きゅっと、握りこまれ、俺は、顎をのけぞらせて声をあげた。

「潤…………」

「んっ…ん………あっ」

「気持ちいい？」

「…………」

「なあ？」

「…………あっ…………」

「なあって」

「……んっ…………言わせんな……よっ」

うるさい、S　翔！
恥ずかしいって言ってるだろ。

涙目でギロリと睨む。

気持ちいいにきまってる。
自分でするのと、してもらうんじゃ大違いだ。

翔くんは、分かってて、からかってるのか、くすくす笑って、そっと唇を俺のそれと重ねた。

「…………ん」

優しいキスだ。

俺、これ好きだな。

うっとりと受ける。

二度、三度、ついばむようにして、翔くんは、顔をあげる。

「………潤………力抜けよ？」　

蜜で、べたべたになった指を俺から離し、翔くんは、自然な流れで、俺の後孔に触れた。

「…………っ」

びくりとする。

この翔くんにとっては、いつものエッチの流れなんだろうが、こっちは初めてだ。
急激に怖じ気づく。

さわさわと動いた指が、なんのためらいもなく俺の中に押し入る

「…………！」

全身に力が入った。

瞬間、翔くんは、え？という顔をした。

「…………潤。力抜けって」

「……してる」

「いや、もっと」

「…………」

「これじゃ入らないぜ？」

翔くんが苦笑して、指を少し入れたまま、俺を見つめ、ふと怪訝な表情になった。

「なに。震えてんのかよ？」

「…………なわけねーじゃん」

「なわけ、あるわ」

翔くんの右手が俺の頬に触れた。

「…………どうした？」

心配そうな顔。

でも、言えるわけねーし。言ったとこで、どーせ信じてもらえねーし。

「…………」

俺は、いつもあなたを抱いているけど、あなたに抱かれるのは初めて。

だから、ちょっとだけ怖いんだ。

…………って、誰か俺のかわりに伝えてほしい…………。

「…………どうやったらいいか忘れた」

「……え？」

「…………もう一度。教えてよ」

苦肉の策で編み出した言い訳は、記憶喪失。

なにいってんだ、という顔が、俺を見据える。