キラキラ
第10章 100パーセント
翔くんが、これ以上ないくらい優しく優しくキスをした。
俺の目元にも唇を滑らして、滲んだ涙をすくいとってくれる。
俺の顔にたくさん唇を降らせながら、翔くんは囁く。
「潤……好きだよ」
…………心地いい。
翔くんの低音で囁かれて、おちないやつはいないだろうな。
「……………俺も。好き」
腕を翔くんの鍛えられた大きな背中にまわし、微笑んだ。
翔くんも嬉しそうに笑った。
不思議だな。この翔くんの前では素直になれる。
普段、胸のうちにしまってることまで、しゃべってしまいそう。
そもそも、この状況はなんでおきたのか。
だいたいにして、俺は、この先どうなるのか。
もとに戻れるのか。
そんなこと、何一つわからない。
不安はある。
あるけど、ひとつだけ確かなのは、どんな状況であれ、俺が惚れるのは、やっぱり翔くんだけなんだなということだ。
可愛い翔くんも、格好いい翔くんも、照れ屋なとこも、Sなとこも。 全部。
「……………全部。好きだよ」
呟いて、背中に回してた腕に力をいれ、翔くんの胸にぎゅっとしがみついた。
すると、翔くんが力なく首をふった。
「……………あーもうダメだ」
「?」
見ると、翔くんの顔が苦しそうに歪んだ。
「……どうしたの?」
翔くんは、苦笑いし、俺にひとつキスして余裕のない声で、
「お前、可愛すぎ。もう我慢できねぇ。動くぞ?」
言うなり、翔くんは、腰を大きく揺らし始めた。
「え…ちょっ……待っ」
「駄目。もう駄目」
ベッドのスプリングの相乗効果で、俺の体もリズムよく揺さぶられ始める。
ふいに激しく奥をつかれて、足の先まで、痺れた。
「うっ………あっ」
痛いんだかよく分からない体を貫く衝撃に、翔くんの背中に回す手にも力がこもる。
「…………は…っ」
翔くんが動くリズムと、リンクして、二人で踊ってるみたいだ。
やがて、穿ち続けられてるうちに、痺れるような快感の波が襲ってきた。
「……あっ……あん…あっ……」
足を広げられ、翔くんが動くたびに漏れる声。
「潤………潤」
「翔く………ん…………っ」
翔くんの声にも、余裕がなくなってきた。
ふいに、前を握りこまれる。
「やっ………ああっ!」
さっきから、蜜をたらして痛いくらいたちあがってるそれを、翔くんが弄る。