キラキラ
第1章 アーモンド
********************************************
S
「ちょっと早いけどそろそろ寝なよ。明日の入りは、八時だっただろ。翔くん、ベッド使っていいよ」
「え?」
潤の言葉に、びっくりして、思わずブンブン頭を振ってしまう。
「いや、俺はソファーでいい」
「何いってんの。今日倒れた人が」
あきれた顔で、バッサリと一蹴されてしまった。
(いや、でもそれはダメだろ……)
戸惑ってる俺に、潤は、優しく笑いかけてくれる。気にするなというように。
「俺は、まだ寝ないし。たまってるDVD 見るから」
こういう展開にスマートにもっていけるのがMJたる所以なんだろう。
遠慮する俺の選択肢がなくなった。
「そ……そっか」
「寝室、そっちのつきあたりの部屋だよ。おやすみ」
「うん……サンキュ。おやすみ」
廊下に出て手を振る。
もう少し、とりとめのない話を、いろいろとしゃべりたかったな……という思いと、一人になれる、と、ちょっとホッとする気持ちが混ざりあって、複雑だった。
時折みせる、潤の苦しそうな顔に、胸がざわつく。
何も、悪いことしていないのに、何かをしでかしてしまってるような、そんな気持ち。
そんな顔をさせてしまう原因が、自分にあるのなら、早いところ、潤の目の前から退散した方がいい。
(聞いたって、答えるわけねぇし……)
ぶつぶつと考えながら部屋をあけると、綺麗にメイキングされた大きなベッドが目にとびこんできた。
照明は、薄暗くおとされていて。
俺が眠るために、潤が、準備をしてくれていたんだろう。
空調もちょうどいい温度に設定されていた。
S
「ちょっと早いけどそろそろ寝なよ。明日の入りは、八時だっただろ。翔くん、ベッド使っていいよ」
「え?」
潤の言葉に、びっくりして、思わずブンブン頭を振ってしまう。
「いや、俺はソファーでいい」
「何いってんの。今日倒れた人が」
あきれた顔で、バッサリと一蹴されてしまった。
(いや、でもそれはダメだろ……)
戸惑ってる俺に、潤は、優しく笑いかけてくれる。気にするなというように。
「俺は、まだ寝ないし。たまってるDVD 見るから」
こういう展開にスマートにもっていけるのがMJたる所以なんだろう。
遠慮する俺の選択肢がなくなった。
「そ……そっか」
「寝室、そっちのつきあたりの部屋だよ。おやすみ」
「うん……サンキュ。おやすみ」
廊下に出て手を振る。
もう少し、とりとめのない話を、いろいろとしゃべりたかったな……という思いと、一人になれる、と、ちょっとホッとする気持ちが混ざりあって、複雑だった。
時折みせる、潤の苦しそうな顔に、胸がざわつく。
何も、悪いことしていないのに、何かをしでかしてしまってるような、そんな気持ち。
そんな顔をさせてしまう原因が、自分にあるのなら、早いところ、潤の目の前から退散した方がいい。
(聞いたって、答えるわけねぇし……)
ぶつぶつと考えながら部屋をあけると、綺麗にメイキングされた大きなベッドが目にとびこんできた。
照明は、薄暗くおとされていて。
俺が眠るために、潤が、準備をしてくれていたんだろう。
空調もちょうどいい温度に設定されていた。