
キラキラ
第12章 ほたる ~バースト2~
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kazu
だって、絶対大丈夫だと思ったんだ。
犯罪者の匂いはしなかったもん。
行く当てもなく、疲れきって路上に座り込んでた俺に、話しかけてきた人の良さそうなニコニコ顔の兄ちゃん。
「寒いだろ。うちおいで」
下心ありありだったのは分かった。
俺を、可愛いな、なんて気持ち悪いこと考えてるのが聴こえた。
でも、それほど面倒なことにはならないだろうと、軽く考えてた。
俺に、興味をもってんなら、まあ、せっくすの1回くらい許しちゃってもいっか。
1回我慢したら、暖かい場所で眠れるよね。
そんな、短絡的なことを考えてしまうほど。
それほどまでに、冷えきり、疲れきってた。
普段なら、絶対やらない判断ミスだった。
……兄ちゃんの嗜好までは、読みきれなかったんだ。
もう許して……
さるぐつわをかまされてるから、声にならない。
いや、もう声すらでなかった。
かすかす乾いたのどは、ヒューヒューというだけ。
泣いて嫌がってすがっても、兄ちゃんは、一切やめなかった。
俺は縛られ、身体中を舐めまわされ、喘がされイかされ、つっこまれ、ありとあらゆる屈辱をうけた。
一晩中、それが続いた。
地獄だった。
明け方、もう何度目か分からないとばしてた意識が戻ったとき、兄ちゃんが素っ裸で、隣で眠っているのが分かった。
「…!」
それからどうやって逃げたのか分からない。
必死だった。
ほどけかけた手の戒めを震えながらはずし、散らばった服をかき集め、たたない足腰を無理矢理動かして、部屋をでた。
よろよろ歩き続けて、公園に転がり込み、何日か前に噴水を眺めた場所にたどりついた。
そこからぱったり意識がない。
途中、柔らかい声に話しかけられた気もするが……。
ゲホッ
自分の咳で目が覚めた。
突然クリアになる意識。
「お。起きた」
聞いたことのない声が耳に届く。
…………だれ?と思った瞬間。
「…………うっ」
急激におそう嘔吐感。
身をよじり、身体をおこそうとしたら、素早く温かい手が俺にそえられ、傍らにあったごみ箱を差し出された。
激しく身体を震わせて、全部を吐き出そうとしてる俺を、誰だか分からない手が、ずっと背中をさすり続けてくれるのが分かった。
kazu
だって、絶対大丈夫だと思ったんだ。
犯罪者の匂いはしなかったもん。
行く当てもなく、疲れきって路上に座り込んでた俺に、話しかけてきた人の良さそうなニコニコ顔の兄ちゃん。
「寒いだろ。うちおいで」
下心ありありだったのは分かった。
俺を、可愛いな、なんて気持ち悪いこと考えてるのが聴こえた。
でも、それほど面倒なことにはならないだろうと、軽く考えてた。
俺に、興味をもってんなら、まあ、せっくすの1回くらい許しちゃってもいっか。
1回我慢したら、暖かい場所で眠れるよね。
そんな、短絡的なことを考えてしまうほど。
それほどまでに、冷えきり、疲れきってた。
普段なら、絶対やらない判断ミスだった。
……兄ちゃんの嗜好までは、読みきれなかったんだ。
もう許して……
さるぐつわをかまされてるから、声にならない。
いや、もう声すらでなかった。
かすかす乾いたのどは、ヒューヒューというだけ。
泣いて嫌がってすがっても、兄ちゃんは、一切やめなかった。
俺は縛られ、身体中を舐めまわされ、喘がされイかされ、つっこまれ、ありとあらゆる屈辱をうけた。
一晩中、それが続いた。
地獄だった。
明け方、もう何度目か分からないとばしてた意識が戻ったとき、兄ちゃんが素っ裸で、隣で眠っているのが分かった。
「…!」
それからどうやって逃げたのか分からない。
必死だった。
ほどけかけた手の戒めを震えながらはずし、散らばった服をかき集め、たたない足腰を無理矢理動かして、部屋をでた。
よろよろ歩き続けて、公園に転がり込み、何日か前に噴水を眺めた場所にたどりついた。
そこからぱったり意識がない。
途中、柔らかい声に話しかけられた気もするが……。
ゲホッ
自分の咳で目が覚めた。
突然クリアになる意識。
「お。起きた」
聞いたことのない声が耳に届く。
…………だれ?と思った瞬間。
「…………うっ」
急激におそう嘔吐感。
身をよじり、身体をおこそうとしたら、素早く温かい手が俺にそえられ、傍らにあったごみ箱を差し出された。
激しく身体を震わせて、全部を吐き出そうとしてる俺を、誰だか分からない手が、ずっと背中をさすり続けてくれるのが分かった。
