
キラキラ
第12章 ほたる ~バースト2~
かずは、ゆっくり俺の首に手をまわした。
俺は、かずの顔の横に両手をつき、そんなかずを見下ろした。
かずは色づいた頬で、浅い呼吸を繰り返してる。
眉をよせて、体内をかけめぐる疼く波に耐えるように。
ゆらゆらゆらめく茶色の瞳が、まるで娼婦のように誘ってるようにみえる。
早く。
早く。
抱いて、と。
しばらく黙ってみつめてると、かずは、たまりかねたように、はあっ……と…息をはいた。
「…はやく……くるしっ…」
足を立てて、腰をゆらしてくる。
あまりの妖艶さに、絶句する。
クスリの効果は絶大だ。
この雰囲気に完璧にひきずられてる俺がいる。
…………つか、おまえいくつだよ…………?
俺の年の差大丈夫か?
少しドキドキしながら、最後に残った僅かなためらいから手をだしかねてると。
16…………
再び頭に響いた声。
かずが、少し笑った。
「………そうか」
顔を近づけて、そっとキスをした。
翔より一個下だな。
え………翔は、俺より上…………?
唇を離して、かずは驚いたように目を見開いた。
「…………そうみたいだな」
低く笑って頬を撫で上げ、かずの唇にすべらした。
かずが、うっとりした顔で気持ちいい、とばかりにため息をついた。
一瞬だけ、松岡先輩の顔がよぎった。
……………ごめん……浮気じゃないよ。
違うからね。昌宏さん。
俺は、かずに再び顔を寄せた。
かずは、小さく口をあけてかみつくように俺を、むかえいれた。
自分がいつも受け身なだけに、しんどいポイントは、分かってるつもりだ。
早く早くと、強い刺激を求めるあまり、かずは、腰をゆらして俺を、のみこみたがるが、俺は、そこは譲らなかった。
「おお…………のさんっ……それ……やだ…はやくっ」
「だめ」
後孔に指を入れ、念入りに解す。
数日前に蹂躙されたそこは、傷だらけだった。
痛くないのかと聞いたら、痛い。でも、気持ちいい、という。
それならば、と、唾液で湿らせた指を少しずつ増やして内壁を十分に押し広げてやった。
「あっ……んんっ…………あん」
ポイントをかすめるたびにあがる高い声。
いやでも、こちらも興奮してくる。
体が熱くなってきた。
