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キラキラ

第12章 ほたる ~バースト2~

かずの中心からは、たえまなく蜜がしたたりおちていて、絶頂を待つばかりだった。
数回触れば果てるだろう、この状況は、辛いはず。

「お…のさんっ……触って…」

うわ言のように俺の名を呼ぶかずは、クスリのせいなのか、素直に、貪欲に俺を求めた。

触れるたびに声をあげ、孔に指を入れると、可愛い喘ぎ声をあげる。

白い肌に残る鬱血した箇所に、唇をよせると、綺麗な眉をよせて、吐息をついた。


そのうち我慢できなくなったのか、かずは、大きく足を広げる。

求められるまま、自身をかずにあてがい、ゆっくりと腰を進めた。
皮肉なことに、数日前に乱暴に抱かれたせいなのか、そこは予想外に俺をするりと受け入れた。


腰をゆらしながら、一息に最奥をつけば、かずが背中を反らせて一際高く喘いだ。


「あっ…………ああっ………!…」


待ちかねた刺激にかずが、あっけなく腹の上に白濁を吐き出す。


「はっ…………はっ…あ………」

「…………大丈夫か」

「あ…………んんっ」

しかし、吐き出してもまだ限界がみえないらしく、かずは熱にうかされるように、そのまま腰をゆらし続けた。

「…………っ」

俺は、唇をかんで、刺激に耐えた。
俺が、あっさり達するわけにはいかない、

そのうちに、小さい叫び声とともに、かずは、もう一度白濁を吐き出す。
光る液体が、かずの体に筋をつくる。


「………あっ……まだっ…………もっと…」


首を振って、大きく呼吸するかず。


「うそだろ…………」


俺は、かずの身体を案じながら、それでも求められるままに、かずの体内をかきまわし続けた。

かずは、眉根をよせ、快楽を追い続けてる。
小さくあいた口からは絶え間なく喘ぎ声がもれて。


「……あっ……んっあっ」


かずの体が心配だった。
俺は、かずをゆさぶりながら、涙か汗か分からない目元にキスをおとした。


「…………?」


ふと。


サラサラと何かが俺の意識に流れ込んでくる。


封印してたものがあふれでるように、サラサラとゆっくり俺の脳裏に伝わるもの。

「…………?」

おそらく無意識にとばしてくるかずからの…………。

それは、かずが持つ記憶であり、かずの過去であった。



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