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キラキラ

第14章 LOVE &らぶ

「分かってるよ……………」


翔ちゃんがくすりと笑って、髪をかきあげる。
イタズラを思いついたみたいな、わくわくした目をしてる。



危険だ!


俺は、ドン引きだ。

知的だとか、賢いだとか。
いろいろ言われてる人だけど、たまに一本ショートすんのか。
それとも賢いがゆえに一般常識から大きくはずれるのか。
翔ちゃんにはそういうところが往々にしてあって。

自分等だけでドタバタするのはいい。
……………でも。周りを巻き込むのはやめて!


こわごわと、


「拗ねさせたいならもっと別の方法にしたら?」


と、提案してみたが。


「松潤は……………冗談通じなさそうだし」


「……………」



駄目だ、聞いてない。




「てことで。雅紀」


翔ちゃんが、キラキラしたドングリ目で俺を見つめた。


「は?」


「よろしく」


え?!

ちよ、ちょ、ちょっと待って!!!


「駄目駄目!俺、駄目!」


慌てて、手をふるが、


「……………なんで?」


純粋な目で首をかしげる翔ちゃんに、目眩がした。


バカじゃないの?バカじゃないの?


まるで、減るもんじゃないしいいじゃん、と言われているかのよう。

思わず、そうかな?と思わせちゃうから不思議だけど、違うよね?!

頼むから俺らの平穏な生活つぶさないでよ!


「前にも、チュウしたじゃん! あのあと、俺、にのに丸三日間口きいてもらえなかったんだぞ!」


忘れもしない。
それこそ芸人さんたちに煽られて、収録中に、翔ちゃんと仲直りのチュウをさせられた。
巷では、ものすごい話題になり、いまだに名場面にもあがってくる、忌々しい出来事。
恋人の前でさせられるのは、罰ゲームでしかない。
それが、例えメンバーであっても、だ。


「…………三日間も?…可愛いなあ」


「はあっ?!」


誰かー!!

おかしな人がいますー!!

俺、間違ってないよね? 無用なトラブルいらないよね?


あの出来事のときは、翔ちゃんたちはまだつきあってなかったから、わかんないだけだよ。

無視されるの辛いんだよ?

分かってんの?

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