キラキラ
第14章 LOVE &らぶ
***** ***** *****
Satoshi
「はあっ………あっ………へっくち………」
思わず出たクシャミに、はあ………っと、同じく息を弾ませてた翔ちゃんが、ぶっと吹き出した。
「…………イッた直後に……くしゃみする人って、智くんくらいだよね」
ぽたりと、汗をたらしながらクスクス笑って俺に覆い被さってくるから、俺も笑いながら、その広い背中を受け止めた。
かくいう俺も汗だくだ。
たった今、いやというほど喘がされ、いじめられた直後だもん。
必死で、酸素をとりこみながら、額を流れ落ちていく汗を感じる。
「誰か………俺の噂してるんだよ」
「へえ………誰」
「……………にの、とか」
「ああ………かもな」
翔ちゃんは薄く笑って俺の顔の横に、頭をずらし至近距離でいたずらっぽく笑った。
「まさか、智くんが、他のやつとキスしちゃうなんて、思わなかった」
「……………言っただろ。俺は、翔ちゃんが思ってるより、ずーっと心が狭いの」
俺は、口をとがらして、言い返す。
俺を拗ねさせたかった、などと、バカみたいな告白をきいて、心底あきれたよ。
すねるどころか。
めちゃめちゃ怒ってたの分かんなかったのかな?
「……………芸人さんだろうが、誰だろうが、俺以外が、翔ちゃんに触れるなんて、ありえないから」
ヤキモチを妬いてるようにはみえなかった、だなんて、翔ちゃんの目は節穴?
「……………うん」
翔ちゃんが嬉しそうに笑んで俺の髪をすく。
長い指が優しく触れる感触が心地いい。
俺は、目を細めて、笑った。
翔ちゃんは、低く囁く。
「もし俺が、雅紀とキスしてたら、智くんはどうした?」
「……………え?ありえない」
言って、うーんと考えた。
「まあ……………そのときは一ヶ月は禁欲してもらうかな」
「マジ?」
翔ちゃんは、楽しそうに笑い、俺の頬に触れた。
そしてその指を、俺の唇に持ってきて、親指でつーっとなぞりあげた。
「………でも、にのにキスしたのみたときは、ちょっとショックだったな~。禁欲生活の方がマシだな」
「俺を怒らせたかったんでしょ」
「まあ………そうだけど」
「……ふふ。でも、にのには、可哀想なことしちゃった」
Satoshi
「はあっ………あっ………へっくち………」
思わず出たクシャミに、はあ………っと、同じく息を弾ませてた翔ちゃんが、ぶっと吹き出した。
「…………イッた直後に……くしゃみする人って、智くんくらいだよね」
ぽたりと、汗をたらしながらクスクス笑って俺に覆い被さってくるから、俺も笑いながら、その広い背中を受け止めた。
かくいう俺も汗だくだ。
たった今、いやというほど喘がされ、いじめられた直後だもん。
必死で、酸素をとりこみながら、額を流れ落ちていく汗を感じる。
「誰か………俺の噂してるんだよ」
「へえ………誰」
「……………にの、とか」
「ああ………かもな」
翔ちゃんは薄く笑って俺の顔の横に、頭をずらし至近距離でいたずらっぽく笑った。
「まさか、智くんが、他のやつとキスしちゃうなんて、思わなかった」
「……………言っただろ。俺は、翔ちゃんが思ってるより、ずーっと心が狭いの」
俺は、口をとがらして、言い返す。
俺を拗ねさせたかった、などと、バカみたいな告白をきいて、心底あきれたよ。
すねるどころか。
めちゃめちゃ怒ってたの分かんなかったのかな?
「……………芸人さんだろうが、誰だろうが、俺以外が、翔ちゃんに触れるなんて、ありえないから」
ヤキモチを妬いてるようにはみえなかった、だなんて、翔ちゃんの目は節穴?
「……………うん」
翔ちゃんが嬉しそうに笑んで俺の髪をすく。
長い指が優しく触れる感触が心地いい。
俺は、目を細めて、笑った。
翔ちゃんは、低く囁く。
「もし俺が、雅紀とキスしてたら、智くんはどうした?」
「……………え?ありえない」
言って、うーんと考えた。
「まあ……………そのときは一ヶ月は禁欲してもらうかな」
「マジ?」
翔ちゃんは、楽しそうに笑い、俺の頬に触れた。
そしてその指を、俺の唇に持ってきて、親指でつーっとなぞりあげた。
「………でも、にのにキスしたのみたときは、ちょっとショックだったな~。禁欲生活の方がマシだな」
「俺を怒らせたかったんでしょ」
「まあ………そうだけど」
「……ふふ。でも、にのには、可哀想なことしちゃった」