
キラキラ
第15章 1000回言って
スタンプを見た瞬間、すべてを悟ってしまったが、ガッカリする自分に気がつかないふりをした。
別にさびしくなんかない。
予想してたことだもん。
【連絡遅くなってごめん!行けると思ってたのに、撮影がまだかかりそうで…………】
いいよ、別に。
ガッカリなんてしてないし。
表れる吹き出しに、毒づいたりして。
俺の呟きに呼応するように、スマホがピンポンと鳴る。
【週末会いにいくよ】
【今日の翔ちゃん、にのが応援したげてね】
……………遅いっての。
翔ちゃんの番組、既に半分終わってるじゃん。
時計を見上げて、ふんと鼻をならす。
……さびしくなんかない。
……………ガッカリもしてない。
………………………しょうがないもん。
【俺がいなくても、ちゃんと御飯食べるんだよ】
あー……………それは、無理。
食いもんないし。
だいたい、あんま腹へってない。
そして。
またね、のスタンプ、
おやすみのスタンプ、
投げキッスのスタンプが連投されてきた。
ピンポンピンポン うるせー……………
思わずくすっと笑ってしまった。
最後の投げキッスに、ちょっと気をよくした俺は、我ながら単純だな、と苦笑しながら、了解というスタンプのみ送って、画面を閉じた。
俺は、それを床に滑らして、タイムをかけてたゲームを再起動する。
同時に、テレビのボリュームをあげる。
無機的な音楽が、チャッチャララ~と響き渡った。
がらんとした一人の部屋に、やけに大きく聞こえた。
今夜は、ゲームに興じて、嫌なことを忘れよう。
そうさ、一人は慣れている。
別にさびしくなんかない。
予想してたことだもん。
【連絡遅くなってごめん!行けると思ってたのに、撮影がまだかかりそうで…………】
いいよ、別に。
ガッカリなんてしてないし。
表れる吹き出しに、毒づいたりして。
俺の呟きに呼応するように、スマホがピンポンと鳴る。
【週末会いにいくよ】
【今日の翔ちゃん、にのが応援したげてね】
……………遅いっての。
翔ちゃんの番組、既に半分終わってるじゃん。
時計を見上げて、ふんと鼻をならす。
……さびしくなんかない。
……………ガッカリもしてない。
………………………しょうがないもん。
【俺がいなくても、ちゃんと御飯食べるんだよ】
あー……………それは、無理。
食いもんないし。
だいたい、あんま腹へってない。
そして。
またね、のスタンプ、
おやすみのスタンプ、
投げキッスのスタンプが連投されてきた。
ピンポンピンポン うるせー……………
思わずくすっと笑ってしまった。
最後の投げキッスに、ちょっと気をよくした俺は、我ながら単純だな、と苦笑しながら、了解というスタンプのみ送って、画面を閉じた。
俺は、それを床に滑らして、タイムをかけてたゲームを再起動する。
同時に、テレビのボリュームをあげる。
無機的な音楽が、チャッチャララ~と響き渡った。
がらんとした一人の部屋に、やけに大きく聞こえた。
今夜は、ゲームに興じて、嫌なことを忘れよう。
そうさ、一人は慣れている。
