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キラキラ

第15章 1000回言って

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今日は、テレビ雑誌の撮影。
今回は潤くんと二人だ。


早くついた控え室で、いつものように、畳にあぐらをかいて、ゲームをしていると、


「……………ういーっす」


サングラスをかけたテンションの低い潤くんが入ってきた。


潤くんは、朝はいつも機嫌はイマイチ。


俺は、「おはよ」と顔をあげたが、それ以上は何もつっこまず、ゲーム画面に目をおとした。

エンジンかかるまである程度時間がいるんだよね、この人。


潤くんは、荷物をおいて、サングラスを気だるげにはずすと、椅子に座り、大きなため息をついた。


……………どしたんだろ。


でも、ちょっと気になる。
朝だから、機嫌が悪いとかじゃなさそうだ。
明らかに、別の原因でテンションが低いみたい。


……………そういえば、昨日は翔さんと久しぶりに会うって言ってたよな。



翔さんと潤くんが恋仲なのは、メンバー周知の事実。ちなみに、俺と相葉さんも公表してる。
何かあったらお互いがお互いのフォローにまわれるように、と、二組の恋の行方を知ってたオジサンの助言によるものだった。

そのオジサンは……………リーダーも、いい人がいるらしいけれど、そこらへんはガードが固くて絶対教えてくれない。
相手が男か女かも分かんない。


まあ、みんな幸せならそれでいいんだけど。


画面を見ながら、ぽつりときいてみる。


「……………潤くん」


「……………んー?」


「翔さんとなんかあったの?」




とたん、潤くんが絶句した気配がして、俺は、顔をあげた。


「……………なんで?」


潤くんが明らかにうろたえた顔をして、俺を見てる。
俺は、怪訝に思い、首をかしげた。


「……………なんでって。昨日、会ってたんじゃないの?」


「……………あっ……会わねえよ!なんで、プライベートまて会うんだよ!」


真っ赤な顔をして、吐き捨てる潤くんに、ますます怪訝な思いが募った。


「……………喧嘩でもした?」


「だからっ……………会ってねぇって!」


「…………え………でも昨日、久しぶりに会えるって潤くん喜んでたじゃん…」


「ばっ……………んなわけねーじゃん!」


潤くんか大きく首をふりながら全否定してる。


……………なに、この反応。


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