
キラキラ
第15章 1000回言って
「……………あれ?!」
思わず驚愕の声をあげてしまった。
画面をスクロールする指が震える。
……………なんで?!
昨日の相葉さんとのやりとりは、綺麗さっぱり消えていた。
それどころか、画面に残る会話は、見たことのない事務的なコメントばかり。
了解とか。
10時、集合とか。
俺、こんなん打ってない。
試しに確認してみた、嵐のグループトークも、自分が知らない話題で埋め尽くされ。
しかもざっと読む限りでは、俺が投下したコメントはどれもこれも覚えがない。
……………なにこれ。
イタズラにしたら手がこみすぎてる。
だいたい、削除するにしても、携帯が他人の手に渡った記憶はまずない。
気色悪い。
……………なんなんだ。
これじゃ、俺がまるで別世界に迷いこんでしまったみたいじゃないか。
ゲームの世界でもよくある。
プレーヤーである自分が、現実とは違う場所で冒険する話は、そこかしこに転がってる。
「……………」
でも。
突拍子もないじぶんの思いつきが、真実である気分になってくるから不思議だった。
だって、それなら辻褄があうんだ。
相葉さんが相葉さんじゃないのも。
翔さんが翔さんぽくないのも。
潤くんが可愛かったのも。
別人物と仮定するなら、納得できる。
「……………別……………の人?」
馬鹿馬鹿しい仮定だと思う。
ナンセンスだ。
21世紀の時代に、そんな非科学的なことが起こりうることを考えること自体、おかしい。
だけど、そうであってほしいと願う自分がいることに気づく。
だって、だとしたらこの相葉さんは、俺の相葉さんじゃないもん。
こんな……………こんな、俺だけを見てくれない人知らない。
たとえ、俺が相葉さんを怒らせても、こんな悪趣味な怒り方、あの人はしない。
「どした?」
一人でスマホを見ながらぶつぶつ言っている俺を、相葉さんが怪訝な顔をして見て、声をかけてきた。
夢じゃ……………なさそうだしなあ。
「ううん……………なんでもない」
相葉さん。
ここにいるあなたは……………誰。
思わず驚愕の声をあげてしまった。
画面をスクロールする指が震える。
……………なんで?!
昨日の相葉さんとのやりとりは、綺麗さっぱり消えていた。
それどころか、画面に残る会話は、見たことのない事務的なコメントばかり。
了解とか。
10時、集合とか。
俺、こんなん打ってない。
試しに確認してみた、嵐のグループトークも、自分が知らない話題で埋め尽くされ。
しかもざっと読む限りでは、俺が投下したコメントはどれもこれも覚えがない。
……………なにこれ。
イタズラにしたら手がこみすぎてる。
だいたい、削除するにしても、携帯が他人の手に渡った記憶はまずない。
気色悪い。
……………なんなんだ。
これじゃ、俺がまるで別世界に迷いこんでしまったみたいじゃないか。
ゲームの世界でもよくある。
プレーヤーである自分が、現実とは違う場所で冒険する話は、そこかしこに転がってる。
「……………」
でも。
突拍子もないじぶんの思いつきが、真実である気分になってくるから不思議だった。
だって、それなら辻褄があうんだ。
相葉さんが相葉さんじゃないのも。
翔さんが翔さんぽくないのも。
潤くんが可愛かったのも。
別人物と仮定するなら、納得できる。
「……………別……………の人?」
馬鹿馬鹿しい仮定だと思う。
ナンセンスだ。
21世紀の時代に、そんな非科学的なことが起こりうることを考えること自体、おかしい。
だけど、そうであってほしいと願う自分がいることに気づく。
だって、だとしたらこの相葉さんは、俺の相葉さんじゃないもん。
こんな……………こんな、俺だけを見てくれない人知らない。
たとえ、俺が相葉さんを怒らせても、こんな悪趣味な怒り方、あの人はしない。
「どした?」
一人でスマホを見ながらぶつぶつ言っている俺を、相葉さんが怪訝な顔をして見て、声をかけてきた。
夢じゃ……………なさそうだしなあ。
「ううん……………なんでもない」
相葉さん。
ここにいるあなたは……………誰。
