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キラキラ

第2章 ねがい星


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今日の最後の仕事は、人気女性雑誌の撮影。

正直くたくたで、いっこくも早く終わらせて帰りたい。

俺は、「二宮さま」とあてがわれた控室で、一人ソファーに横になってた。

朝一番から、秋にある特番のロケで、郊外に行ったはいいけれど、太陽にあたりすぎてなんだかすごく疲れてた。とどめに、雨にまで降られたものだから、散々だった。

(だいたい、ああいう仕事は、もっとお日様が似合う若いやつにしてもらわなきゃだよな……)

特番のプロデューサーが、俺を気に入っている、というだけで、白羽の矢がたったのだ。
何人かの後輩を連れて、のロケだったけど、……もうしばらくは、ごめんだ。

時計に目をやると、メイクの時間まであと30分。

のろのろと起き上がり、ペットボトルに残された炭酸を一気飲みした。

疲れた体に鞭をうち、用意された衣装に着替える。
(…………?)

シルクなのか、するっとした着心地はいいけど、嫌に胸元があくデザインだった。
テーブルにおかれている、今日の撮影についての説明用紙をパラパラとめくり、

(…………マジか)

目についた、今日の撮影テーマの文言に、眉根を寄せた。

テーマは、……性。

つまりは、異性であったり、同性であったり、いろんなカタチノ愛がある、というコンセプトのもと、の撮影らしい。

(……ったく。雑誌社も、こーいう艶っぽい撮影は、潤くんあたりに、依頼しろよ……)

髪をがしがしかいて、ため息をつく。


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