キラキラ
第20章 🌟🌟
ミヤの薄い唇が俺の唇をはさみ、何回か食まれたのち、するっと舌が入り込んできた。
すぐに、俺の舌を見つけられ、絡めて吸い上げられる。
「ん…………んっ」
重なった唇から、チュ……クチュッとなる音が、俺の顔と体をカッと熱くさせた。
気持ちいい……
ミヤの首に自分の腕をまわし、顎をあげて、角度をかえてもう一度こちらから舌を絡めなおす。
ピチャピチャと激しく舌を絡ませながら、ミヤは、俺の腰に左手をまわし、抱き寄せた。
そうして、右手で俺の後頭部を支え、キスをしながらゆっくりベッドに押し倒した。
「……ん…はぁ…ミヤ……」
吐息ともに漏れでる声。
びっくりするくらい甘くて、我ながらひく。
でも、ミヤは、そんな俺の声が好きなんだって。
ミヤは、目で微笑み、……チュッと音をたてて唇を離した。
「カズ……って呼んで」
スイッチをいれた顔で囁かれる。
そうして、首筋に舌を這わされて、
「あっ…カズ……」
俺は、小さくのけぞった。
「サトシ……抱くよ?」
あ。
「……だめ」
ありったけの理性をかき集め、俺はカズの下から抜け出た。
だめだよ。
「……え?」
カズは、ポカンとして俺をみる。
だよね?
今、完全に雄モードいれたとこだもんね。
でも、だめ。
俺も流されそうになったけど、決めてたんだ。
「今日は、俺が上」
言って、起き上がり、カズの細い肩を押し倒した。
カズは綺麗なビー玉のような目で俺を下から見上げて、残念そうに、瞳をゆらした。
「せっかく、あなたを抱く気満々だったのに……」
「おあいにくさま」
俺はカズに跨がり、ベッドサイドにあるかごから紐をとりだして、長い髪の毛を後ろで一つにしばった。
抱くときは邪魔だもの。
これは、俺がかずを抱くときのお約束ごとだ。
「今日はね、お前に刻み付けたいの。俺を」
「……サトシ……」
「ぜーったい。誰にも。あげないんだから!」
言って、がばっとカズに覆い被さった。
カズはくすくす笑って、俺の背中に腕をまわした。
「……大丈夫だって。いってんでしょーが」
まるで小さい頃に戻ったかのようなフランクな口調のやりとりに、距離感の近さを感じるから、俺はこの時間がたまらなく好き。
俺は、にっこり笑って囁いた。
「………離さない」