キラキラ
第2章 ねがい星
「ニノ……?」
肩で息をしながら、艶やかな唇で、上気した頬で
ニノは、とんでもないことを訴えてきた。
もっとして?だって?
涙目で、見上げてくるニノが、ヤバイくらいに可愛い。
いや、もちろんもう一度キスすることは、やぶさかではないけど。
……でも。無理だ。
絶対キスだけじゃすまない自信がある。
俺は、ごくっと息をのんで、右手でニノの左頬を触りながら、おでこをくっつけてやった。
低く囁く。
「…………ニノ。俺、今もう一度キスしたら、多分止まれない」
「……いいよ」
即答かよ。
「おまえ、疲れてんだろ。どうしたって、お前に負担が、かかる…」
「いいっつってんじゃん!」
言葉尻をひったくられて、ガバッと抱きつかれた。
俺の中で、ギリギリ保たれてた自制心が、音をたてて崩れていく。
「……いい……って言ったな?」
掠れた声で、囁いて。
ゆっくりその場に押し倒した。
ベッドに、行かなくちゃ……と、頭のどこかで思ったけど、正直そんな余裕は消え失せていた。
***** ***** *****
「あいば……さん……あ……い」
行為の途中も、ニノは、ずっと俺の名を呼ぶ。
すがるような手をとり、指をからめて、腰をうちつけると、首を振って甘いため息をついた。
「は……あ……っ……」
「気持ちいい……?」
少し笑って、目をあけるニノが可愛くて、唇をおとす。
「…………う……ん」
「まだだよ……まだイかせない」
囁いて、少し角度をかえて腰を突き上げる。
「ああっ……あ……」
小さなソファーで裸で絡み合う。
白い肌が、皮のソファーにはりついて、キュキュっと音をたてる。
二人分の汗が、飛び散るなか、大きく広げて背もたれにひっかけてたニノの片足が、俺の背中に絡んできた。
もっと……と、いわれてるようで、俺は更にニノの中をかきまわした。
「あっ……あい……ばさっ……やっ」
「やじゃないでしょ」
「も……う……」
「ダメ」
久しぶりのセックス。
とことん、味わいつくす。