キラキラ
第2章 ねがい星
高みにひっぱりあげては、乱れるニノに、何回、欲をを吐き出したか、吐き出させたか分からない。
浅い息を繰り返して、意識をとばしたニノを見て、ようやく動きを止めた。
流れる汗を片手でぬぐい、ニノの中からでる。
「……ぁ……」
意識がない中、小さくでたため息を、飲み込んでやるように、キスして、汗ではりついた前髪をそっとかきあげてやった。
うわごとのように、繰返し俺の名を呼び、涙してたニノ。
目尻にたまった涙をペロリとなめて、目元にもキスし、体を起こす。
(愛してる)
行為の途中、何回も囁いた言葉。
ニノに、届いてるかな。
力のぬけた両足をそろえ、脇の下に手をさしいれ、そっと抱き上げ、浴室に向かった。
手早く後始末をし、着替えさせる間に、ニノも気がついたようだけど、体が動かないのか、されるがまま。
マグカップに冷たい水を用意して、ベッドにぐったり横たわるニノを抱き起こす。
半開きの口に、口移しで水を少しだけ流し込んでやる。
反射的に顔をしかめたニノの喉がコクっとなった。
「ニノ」
唇を離して、優しく呼びかけてやると、ぼうっとした目に光が戻った。
「大丈夫?」
「……あ……」
「水。飲みな」
言って、もう一度水を口移ししてやると、貪るように喉をならすから、ちょっと笑って、コップを手渡してやった。
「どう?」
「……どうって」
「しんどくない?意識とんじゃってたじゃん」
「……だるい」
一緒に横になり、髪を優しくすく。
少し、目を細めて気持ちよさそうにしているニノがいとおしい。
「好きだよ、ニノ」
優しく囁くと、ニノは、くすっと笑った。
「うん……」
「ニノは?俺のこと、好き?」
まだ、今日は、一度もニノの口から聞いてないワード。
じっとみつめてると、みるみる耳が赤くなり、くるりと後ろを向いてしまった。
「ねえねえ」
「うるさいな」
「言ってよ。俺のこと好き?」
「……じゃなきゃ、ヤってねえだろ」
「そーじゃなくってさ」
「っるっせーなっ」
なんだか楽しくなってきて、二人でクスクス笑いあった。