キラキラ
第21章 ひぐらし ~バースト4~
*****
それから、ゆうに一時間後。
マクド二階の一角を占領したバスケ部軍団の中に加わった俺は。
……こいつらの家庭教師か?というような立場にたった。
「二宮さーん、これは?」
「……nが奇数の時にさ、bを-bに置き換えて考えてみなよ。そのテキストの……ここに解き方あるだろ」
「えー?わっかんね。二宮さーん」
「このページの乗法の公式、全部覚えろ、まず」
「二宮さーん、これどーやんの」
「……英語はパス」
「えええっ!?」
情けない声をあげる部員に、ちゅうっと、薄いコーラを飲みながらクスクス笑った。
ワークやらプリントやらを前に、でかい背中を丸めて、意外にみんな真剣に取り組んでる。
その姿は、さっき初めて出会った時の迫力とは程遠く、なんだか、ほほえましくもあった。
そろいもそろって、毎日部活しかしてないのだろう。
聞けば、夏休みの課題の進捗状況は著しく悪い。
相葉くんの話では、家に帰っても、疲れて寝てしまうから、時々こうやってみんなで集まって宿題をしているんだそうだ。
仲がいいんだな。
ちゅう……と、コーラを少しずつ飲んでたら
、頭をうんうん抱えながら、ようやく一ページ終えたやつが、顔をあげてポツリと言った。
「二宮さん頭いいんだなあ……」
「そーだよ!かずは、すげーんだから」
なぜか嬉しそうに、相葉くんが隣でポテトを口にいれながら言う。
……あなたがいうの?(笑)
照れ臭くなり、相葉くんのポテトに、俺も手をのばした。
「相葉くん。そっちの長文はもうよんだの?」
俺は、相葉くんの隣に座ってるが、相葉くんの逆サイドには、あのマネージャーがぴったりはりついていた。
さっきから見てたら、甲斐甲斐しく相葉くんの宿題のお世話をしてるようだった。
相葉くんが、勉強大嫌いオーラを出しながら情けない顔で首を振る。
「えー……まだ」
「それ読まないと、こっちのページ終わんないわよ」
「分かんねーもん」
「単語?」
「全部」
「バカね。とりあえず、やりなさいよ」
…………。
英語科という彼女は、得意分野を生かして、相葉くんの課題をお手伝いするようだ。
たまたま、相葉くんが家からもってきた課題が、英語のワークだったこともあり、張り切ってるみたい。
それから、ゆうに一時間後。
マクド二階の一角を占領したバスケ部軍団の中に加わった俺は。
……こいつらの家庭教師か?というような立場にたった。
「二宮さーん、これは?」
「……nが奇数の時にさ、bを-bに置き換えて考えてみなよ。そのテキストの……ここに解き方あるだろ」
「えー?わっかんね。二宮さーん」
「このページの乗法の公式、全部覚えろ、まず」
「二宮さーん、これどーやんの」
「……英語はパス」
「えええっ!?」
情けない声をあげる部員に、ちゅうっと、薄いコーラを飲みながらクスクス笑った。
ワークやらプリントやらを前に、でかい背中を丸めて、意外にみんな真剣に取り組んでる。
その姿は、さっき初めて出会った時の迫力とは程遠く、なんだか、ほほえましくもあった。
そろいもそろって、毎日部活しかしてないのだろう。
聞けば、夏休みの課題の進捗状況は著しく悪い。
相葉くんの話では、家に帰っても、疲れて寝てしまうから、時々こうやってみんなで集まって宿題をしているんだそうだ。
仲がいいんだな。
ちゅう……と、コーラを少しずつ飲んでたら
、頭をうんうん抱えながら、ようやく一ページ終えたやつが、顔をあげてポツリと言った。
「二宮さん頭いいんだなあ……」
「そーだよ!かずは、すげーんだから」
なぜか嬉しそうに、相葉くんが隣でポテトを口にいれながら言う。
……あなたがいうの?(笑)
照れ臭くなり、相葉くんのポテトに、俺も手をのばした。
「相葉くん。そっちの長文はもうよんだの?」
俺は、相葉くんの隣に座ってるが、相葉くんの逆サイドには、あのマネージャーがぴったりはりついていた。
さっきから見てたら、甲斐甲斐しく相葉くんの宿題のお世話をしてるようだった。
相葉くんが、勉強大嫌いオーラを出しながら情けない顔で首を振る。
「えー……まだ」
「それ読まないと、こっちのページ終わんないわよ」
「分かんねーもん」
「単語?」
「全部」
「バカね。とりあえず、やりなさいよ」
…………。
英語科という彼女は、得意分野を生かして、相葉くんの課題をお手伝いするようだ。
たまたま、相葉くんが家からもってきた課題が、英語のワークだったこともあり、張り切ってるみたい。