
キラキラ
第22章 1ミリのユウキ
ちょっと待て……と制止するまもなく、潤の長い指が俺のものにからみついて、するりと撫で上げた。
瞬間、腰が砕けそうになる。
ズクズクと、後ろもうずき始めたが、……なんて夢だ。
潤が、欲しいって言ってる……!
これまさかの俺主導??
どうしよう??
……迷ったのは一瞬だった。
俺は、潤をぐいぐい壁においつめて、腰をおしつけた。
潤は、上気した顔を俺の肩にすりよせ、右手を俺のくびにまわしてしがみつき、左手で俺のものをきゅっと握りこんでくる。
その手つきの気持ちよさに、気が遠くなりそうになったが、かろうじて、踏ん張っていたら。
「しょぉ……」
「……!」
か細く俺の名を呼ぶ潤に、今度こそ頭が爆発しそうになった。
かっ……可愛い!
いつも俺が知ってる潤じゃない!
すっげー可愛い!!!
しかも仕事中のツンツンぶりと、えらくキャラが違う。
なんだ、これ、俺の願望の表れか???
そうしてる間も、潤が、グチュグチュ俺を撫で上げてくるから、たまらない。
しかもナマで。
「あ……じゅ…ん」
ちょっと……待て。
「……イっちゃう。俺にもさせろ」
願望なら願望で、楽しんじゃわないと損だよな。
いつも、受け取る側だから、たまにはこちらから発信も悪くない。
だって。夢だもん。
3秒でこれだけのことを考え、納得した俺は、潤の耳元で、いたずらっぽく低く囁いた。
「……職場で、こーゆーの嫌だったんじゃないの?」
「……意地悪」
言って、潤は泣きそうな顔をして、俺を見上げたから、かみつくようなキスをしてやった。
デスクに、突っ伏すように上半身をあずけ、羞恥に耐えながら、はぁ…、っと、唇をかんでる潤。
彼のジャージと下着を膝まで下げさせ、俺は、後ろからおおいかぶさってる。
そうして、さっきから潤の後ろををゆるゆる弄ってる。
決定的な刺激のないままに、少しだけ撫でるように。
もちろん、わざと。
「声だせよ」
「………ぁっ」
少しだけ指を差し込んだら、切ない悲鳴をあげて、潤は机に爪をたてた。
細い肩がせわしなく上下してる。
呼吸で刺激を散らしてるのだろう。
「……あ……あ…翔……」
「ん?」
「も…お願い……」
「なにを」
「もっと、強く………ああっ」
