キラキラ
第3章 フラワー
********************************************
J
出掛ける支度をしていると、スマホがピンポーンと鳴った。
画面をみると、翔くんの文字。
その下に、ごめん、とある。
(マジかー……)
がっかりだ。
何を食べに行こうか、いろいろと考えてたのに。
久しぶりに、翔くんと二人きりで会えるかなって期待してたぶん、その反動が大きい。
がっかりしすぎて、スマホを手にしたまま立ち尽くす。
と、またピンポーンと鳴った。
画面には、遅くなるけど行っていい?、の文字。
(いいとも!!!)
俺は、即返事をうった。
翔くんに会える。
ただそれだけが、嬉しい。
うちに来てくれるなら、早めに帰って、何かつまめるものでも作ろう。
アルコールも、もう少し買いたしとこう。
夜は……泊まっていけって言おうかな?
知らねえよ、翔くん。
あなたが、うちに来るって、言ったんだよ。
来るってことは、少しは、期待してもいい?
俺は、あなたに、触れたい。
***** ***** *****
「なんか、松潤、今日はご機嫌だね」
「そう?」
「なんかいいことあった?」
「別に」
知らず知らずに、にやけてるみたいだ。
相葉くんに指摘されて、口元をひきしめた。
相葉くんと、二人でテレビ雑誌の撮影を終え、今日の仕事を終えた。
明日はオフ。
しかも、今から翔くんに会える、となったらテンションも上がるでしょう。
「あー、松潤、もしかして明日休み?」
「そっ」
「えー、いいなあ~」
相葉くんが心底羨ましいという顔で、俺を見る。
「明明後日、新曲発表だぞ。練習しとけよ、相葉くん」
荷物をまとめて、にやっと笑い、じゃ、お疲れ様っと手をふる。
「もー!分かってるよ!」
相葉くんの、わめく声を背に、ははっと笑って扉の外にでると、ちょうど通りかかった翔くんのマネージャーと出会った。
「あ、お疲れ様ー」
「ああ、松本さん、お疲れ様です」
「翔くんは?今日はもう終わったの?」
「はい。さっき大野さんと一緒に帰られましたよ」
通りすぎかけた足がピタリと止まる。
「……リーダーと?」
J
出掛ける支度をしていると、スマホがピンポーンと鳴った。
画面をみると、翔くんの文字。
その下に、ごめん、とある。
(マジかー……)
がっかりだ。
何を食べに行こうか、いろいろと考えてたのに。
久しぶりに、翔くんと二人きりで会えるかなって期待してたぶん、その反動が大きい。
がっかりしすぎて、スマホを手にしたまま立ち尽くす。
と、またピンポーンと鳴った。
画面には、遅くなるけど行っていい?、の文字。
(いいとも!!!)
俺は、即返事をうった。
翔くんに会える。
ただそれだけが、嬉しい。
うちに来てくれるなら、早めに帰って、何かつまめるものでも作ろう。
アルコールも、もう少し買いたしとこう。
夜は……泊まっていけって言おうかな?
知らねえよ、翔くん。
あなたが、うちに来るって、言ったんだよ。
来るってことは、少しは、期待してもいい?
俺は、あなたに、触れたい。
***** ***** *****
「なんか、松潤、今日はご機嫌だね」
「そう?」
「なんかいいことあった?」
「別に」
知らず知らずに、にやけてるみたいだ。
相葉くんに指摘されて、口元をひきしめた。
相葉くんと、二人でテレビ雑誌の撮影を終え、今日の仕事を終えた。
明日はオフ。
しかも、今から翔くんに会える、となったらテンションも上がるでしょう。
「あー、松潤、もしかして明日休み?」
「そっ」
「えー、いいなあ~」
相葉くんが心底羨ましいという顔で、俺を見る。
「明明後日、新曲発表だぞ。練習しとけよ、相葉くん」
荷物をまとめて、にやっと笑い、じゃ、お疲れ様っと手をふる。
「もー!分かってるよ!」
相葉くんの、わめく声を背に、ははっと笑って扉の外にでると、ちょうど通りかかった翔くんのマネージャーと出会った。
「あ、お疲れ様ー」
「ああ、松本さん、お疲れ様です」
「翔くんは?今日はもう終わったの?」
「はい。さっき大野さんと一緒に帰られましたよ」
通りすぎかけた足がピタリと止まる。
「……リーダーと?」