
キラキラ
第23章 🌟🌟🌟
Satoshi
「……待っ…待って……サトシ」
「……?」
艶っぽい声で喘いでいた、と思ったら、突然あがった戸惑う声に、驚いて視線をあわせた。
まさしく繋がろうと思っていた瞬間のこと。
同時に、持ち上げ開かせていたカズの白い太ももが、小刻みに震えてることに気がついた。
「カズ……?」
「ごめん……ちょっとだけ……待って」
気がつけば、快感とは別物のような汗を玉のように光らせて、体をカタカタ震わせてる。
……呼吸も浅く、早くて。
え……なに?
どきりとして、カズの足をそっとおろし、ひきつったその頬を両手で優しく包み込んだ。
「もしかして……怖い?」
「……」
カズは、きゅっと目をつぶり、困ったように俺にしがみついてきた。
「大丈夫………俺の気持ちの問題だけなんだ……」
小さく呟くカズが、切ない。
櫻の国で、心ない暴力のような交わりを強要されたカズ。
体の傷は癒えても、心に残されたものは、癒えるのに、時間がかかるのは、当たり前のことだった。
………分かっていたことなのに、やはり胸が苦しくなる。
「……今日はやめようか?」
「いやだ」
「じゃあ、……やっぱり俺が受けるよ」
「……ううん。さっきも言ったでしょ。今日は、俺はあなたに愛されたい」
あの日を思いだして辛いかもしれない、と、当初俺は今日はするつもりはなかった。
ところが、カズ自身が、あの日を忘れさせてほしい、と誘ってきたのだ。
しかも、愛される側で。
だけど……やっぱり思い出すよね?
辛いよね……。
震えてる薄い肩を、優しく撫でて、顔に静かにキスをおとした。
「……俺だよ。カズと愛し合ってるのは」
「……うん」
「ね。俺を見て?」
「……うん」
今にも涙が溢れだしそうな、カズの潤んだ茶色い瞳。
俺は、そっと目元に唇をよせた。
「…………泣いていいよ、カズ」
次に唇をあわせ。
……囁いた。
「我慢しないで」
カズは、多分泣くことが足りてない。
櫻の国で泣いてるとこ、見てないし聞いてないもん……。
「怖かったよね……痛かったよね」
「………っ」
優しく優しくもう一度唇をあわせ、髪を撫でるとカズが、肩を震わせて泣き出した。
「……待っ…待って……サトシ」
「……?」
艶っぽい声で喘いでいた、と思ったら、突然あがった戸惑う声に、驚いて視線をあわせた。
まさしく繋がろうと思っていた瞬間のこと。
同時に、持ち上げ開かせていたカズの白い太ももが、小刻みに震えてることに気がついた。
「カズ……?」
「ごめん……ちょっとだけ……待って」
気がつけば、快感とは別物のような汗を玉のように光らせて、体をカタカタ震わせてる。
……呼吸も浅く、早くて。
え……なに?
どきりとして、カズの足をそっとおろし、ひきつったその頬を両手で優しく包み込んだ。
「もしかして……怖い?」
「……」
カズは、きゅっと目をつぶり、困ったように俺にしがみついてきた。
「大丈夫………俺の気持ちの問題だけなんだ……」
小さく呟くカズが、切ない。
櫻の国で、心ない暴力のような交わりを強要されたカズ。
体の傷は癒えても、心に残されたものは、癒えるのに、時間がかかるのは、当たり前のことだった。
………分かっていたことなのに、やはり胸が苦しくなる。
「……今日はやめようか?」
「いやだ」
「じゃあ、……やっぱり俺が受けるよ」
「……ううん。さっきも言ったでしょ。今日は、俺はあなたに愛されたい」
あの日を思いだして辛いかもしれない、と、当初俺は今日はするつもりはなかった。
ところが、カズ自身が、あの日を忘れさせてほしい、と誘ってきたのだ。
しかも、愛される側で。
だけど……やっぱり思い出すよね?
辛いよね……。
震えてる薄い肩を、優しく撫でて、顔に静かにキスをおとした。
「……俺だよ。カズと愛し合ってるのは」
「……うん」
「ね。俺を見て?」
「……うん」
今にも涙が溢れだしそうな、カズの潤んだ茶色い瞳。
俺は、そっと目元に唇をよせた。
「…………泣いていいよ、カズ」
次に唇をあわせ。
……囁いた。
「我慢しないで」
カズは、多分泣くことが足りてない。
櫻の国で泣いてるとこ、見てないし聞いてないもん……。
「怖かったよね……痛かったよね」
「………っ」
優しく優しくもう一度唇をあわせ、髪を撫でるとカズが、肩を震わせて泣き出した。
