
キラキラ
第24章 バースト5
俺は、翔に跨がりしがみついたまま。
対する翔も、俺を膝にのせて、俺を抱き寄せたまま。
二人とも、声を出すのを忘れたかのように……沈黙。
なんだよ、と、笑って体を離してくれたらいいのに、そうしない翔に、どうしようもなく俺に対する熱い気持ちを感じてしまう。
手を出したいけど我慢してるのだろう。
俺がどう思うか、おそらく気にしてくれてるのだろうな。
でも、だからといって、俺からはアクションなんて、とても起こせない。
触ることなんてとんでもない。
でも、体を離すこともできないのだ。
だって、体を離したら、俺の形かわってんのバレちまうもん……。
つまり前にも後ろにも進めない。
にっちもさっちもいかない。
どんぐりの背比べ……ってこれは違うか。
バカみたいなことを考えながら、俺はひたすら翔にしがみついてた。
だけど、吐息だけは正直なもので……触れあうたびに、変な声がもれないように、深い呼吸で散らすことしかできなくて。
そうしてるうちに自然と息があがってくる。
「……っ………はぁっ」
「潤…」
いつもより低い翔の声。
「……ぁ………なに?」
「触っていい?」
甘い誘惑。
俺は、……しがみつく腕に力をこめた。
いいよ、とも、嫌、ともいえないから。
恥ずかしいから顔をあげれないから。
「……」
察した翔は、絡めてた指をはずし、俺たちの下腹部に指を差し込み、ガチガチに硬い二人のものを、ぎゅうっと同時に握りこんだ。
「……ぅあっ」
思わず漏れでる悲鳴。
「あっ…ん…んんっ」
「潤…」
翔の指が、緩急をつけて上下に動く。
強烈な快感に襲われ、俺は翔にしがみついてる腕を思わず緩め、のけ反った。
バシャッとお湯がはね、汗の浮き始めた体を濡らした。
もたらされる初めての快感に、頭も体もどうにかなりそうだった。
翔の昂りが俺のに触れてるだけでも、恥ずかしいのに、翔の手のひらが絶妙な動きで2つ同時に擦りあげてくる。
「あっ……ああっ……ああっ」
「可愛いよ……潤」
「やっ……んんっ………」
「気持ちいい…?」
低く甘い声。
少し余裕のなさそうな声。
声を聞いてるだけでイッてしまいそうだった。
喋ることもできない。
「翔……ぉ……っ」
たまらなくなり、身じろいだら、チャプンと水面が波立った。
