無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

翔は、俺の胸を舌先で転がしながら、反対側も指で、弾いては捏ねて刺激してくる。

思わず翔の髪の毛を引っ張りそうになり、慌てて翔の頭から手を離し、シーツをぎゅうっと握った。
もれそうになる声を全力で耐えてると、少し口を離した翔が、低く言った。

「……硬くなってきた。感じる？」

「……っ」


そーいうこというな、バカっ！


恥ずかしくて、無視する。
汗すら滲んできた額。

胸がこんなに気持ちいいなんて。
性感帯なのは、なんとなくは知ってたけど、自分で触れたって、気持ちよくもなんともないそこが、翔にキスされただけで、ビリビリする。

女みたいで、嫌だけど、確かに感じてる自分。

……でも、どうしても声を出せない。

眉間にシワをよせて、しまいには息をとめてる俺は、軽い酸欠だった。

チュッと音をたてた唇が、再びそこにあてられ、ねっとりと舐めあげられる。


「……っ…っん」


……しかし、しつけーな！

俺が感じてるのが嬉しいのか、翔は、そこばかり攻めてくる。　


「……っ……はあっ…」


息が……。


「……潤？」

翔は、怪訝な顔で目をあげた。


「はあっ……はぁ…っ」

「え。お前、また息止めてたの？」

「うる…さ」

「……今からそんなじゃ死んじゃうよ？」

「………う、んんんあっ！」


翔の長い指が、下着越しに俺をさすりあげた。


「……たくさん感じてよ」

恥ずかしい。
恥ずかしい。


ポロリとでた声に、自分で引く。


「あ……やだ……っ…」

「……潤？」


いやいや、と首をふったら、翔が心配そうに顔を寄せてきた。

違うと言いたいのだが、弾む息がそれを邪魔する。
しまいには涙まで浮かんできた俺に、翔は、ぎょっとしたように体を起こした。

「え。…ごめん。そんなに嫌か？」

「違…違う、違う」


恥ずかしいんだ…と、小さく言うと、翔は、安心したように微笑んだ。


「なんでだよ。俺しかいないよ？」

「……でも。変な声がでる……」

「声出してくれた方が嬉しいんだけど？」

「……」

「可愛いな、お前は」

「可愛くなんか……んぅ」


翔は、ふふっと笑って激しく口づけてきた。